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新オズのリンキティンク
第七幕その四

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「そやろ」
「それはのう」
 リンキティンク王も否定しません。
「わしはクリープにお砂糖をたっぷりと入れてじゃ」
「そのうえでやな」
「飲むのがじゃ」
 これがというのです。
「まことにじゃ」
「好きなんやな」
「そうじゃ」 
 まことにというのです。
「わしはな」
「王様は甘いものが好きですからね」
 王子も言ってきました。
「飲むものもです」
「コーヒーもやな」
「そうして飲みます」
「成程な、わしも外の世界ではお酒苦手やったさかい」
「そうだったんですか」
「殆どあかんかった」
 そうだったとです、織田作さんは王子にお話しました。
「それで甘いもんが好きでな」
「甘いものと一緒にですね」
「コーヒーも飲んでな」
 そうしてというのです。
「オズの国でもや」
「コーヒーを飲まれていますか」
「そや」
 まさにというのです。
「そうしてるねん」
「甘いものと一緒に」
「甘いもんが好きやから善哉も食べるし」
「あの夫婦善哉も」
「特にかみさんと一緒に行ってな」
 そうしてとです、織田作さんは笑ってお話しました。
「あの善哉食べるのが好きや」
「そうですか」
「もう大好きや」 
 それこそというのです。
「かみさんと一緒やと特にな」
「それで織田作さんは今もですか」
「オズの国でも奥さんと一緒ですか」
「二人で暮らしておられますか」
「そうされてるんですか」
「今も」
「そや、外の世界では先立たれたけど」
 織田作さんはナターシャ達五人にこのことは寂しく答えました。
「けどこっちやとな」
「ご一緒ですか」
「またお二人になれて」
「それで、ですか」
「夫婦仲良くですか」
「暮らしておられますか」
「そうしてるねん、二人で色々食べ歩きもして」
 そうしてというのです。
「小説書く時も今はパソコンで書いてるけどな」
「それでもですか」
「手伝ってもらったりしていますか」
「パソコンで執筆されても」
「それでもですね」
「そうしてもらってるんですね」
「そや、かみさんが一緒やと」
 本当にというのです。
「わしは最高に幸せや」
「オズの国におられても」
「それでもですか」
「まず奥さんとお二人なら」
「それならですか」
「幸せですか」
「その時点でな、それでこの街におられてな」
 そうしてというのです。
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