第七幕その三
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「飲んでいると」
「飲めないと思っていても」
それでもと言う神宝でした。
「飲んでいるうちに変わりますね」
「美味しく感じられて」
カルロスは飲みつつ言いました。
「好きになりますね」
「お菓子とも合っていて」
恵梨香はお菓子を見ています。
「いいですよね」
「うむ、お茶だけでもよいが」
秀吉さんもお菓子を食べています、飾らない物腰で楽しく食べていますがそれが実に絵になっています。
「お菓子もあるとな」
「尚更ですよね」
「いいですよね」
「本当に」
「最高の組み合わせですね」
「そうですよね」
「そうじゃ、だからな」
それでというのです。
「皆でこの組み合わせを楽しむぞ」
「わかりました」
「そうしていきましょう」
「今は」
「お茶を飲んで」
「お菓子も食べましょう」
「是非共のう」
秀吉さんは人懐っこい笑顔で五人に言ってです。
ご自身が率先してお茶を楽しみます、そこにふらりとです。
織田作さんが来ました、リンキティンク王は着流しにマントに帽子という格好のその人を見て声をかけました。
「あんたもどうじゃ」
「ああ、茶道のお茶やな」
「うむ、飲まんか」
「淹れるぞ」
秀吉さんは茶器を出して言ってきました。
「お主の分ものう」
「実はさっきコーヒー飲んできてん」
織田作さんは少し申し訳なさそうに答えました。
「そやからな」
「喉は渇いておらんか」
「そこでケーキも食べたしな」
「お菓子もか」
「そやからな」
「そうか、それではな」
「また今度な」
こうリンキティンク王に言うのでした。
「ご一緒させてもらうわ」
「ではのう」
「わしは喫茶店が好きで」
「そうなのか」
「小説書くこともあるわ」
喫茶店においてというのです。
「何かあると入って」
「コーヒーを飲むか」
「そうしてるねん」
「お主はコーヒー派か」
「外の世界におった時からな」
「成程のう」
「そしてな」
さらに言うのでした。
「くつろいでもおるわ」
「日本人でもお茶派ではないか」
「いや、当然お茶も飲むけどな」
それでもというのです。
「外に出るとな」
「喫茶店に入ってか」
「コーヒーを飲むのがな」
これがというのです。
「わしやな」
「外の世界におった時からで」
「今もな」
「成程のう」
「コーヒーもええやろ」
織田作さんは笑ってこうも言いました。
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