第1幕:帰って来てしまったエース
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「そう思われたくなかったら、せめてスペースデブリ密漁に没頭する暴走族や暴力団から、この戦争博物館を死守して魅せろよ!赤い鷹匠ツルギ・マインドル!」
それを聞いた少女は、苦笑しながら館長の方を向く。
「逃げるな……か。確かに、私は10年近くガンダム・フェルシュングから逃げてた。これに乗ったら、私はまた人を殺してしまうと言い訳しながら」
そして、少女は意を決して館長に懇願する。
「この博物館に、住み込みで働かせて下さい!お願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします。ツルギ・マインドル」
が、館長はここでとんでもない矛盾に気付いてしまう。
「ちょっと待て……半年戦争の終結は10年前ですよね?」
「そうですけど、それが何か?」
「ツルギ・マインドル、さん……貴女は実際何歳なんですか!?」
この質問に少女は困った。実は、10年前から齢を数えるのを辞めたからだ。
「あれ?私……何歳だっけ?」
「こっちが訊きたいですよツルギ・マインドルさん!」
こうして、厭戦感覚で戦争博物館を開展しようとする中年男性と、一見女子学生にしか見えない歴戦の勇士との凸凹コンビによる、予想不可能な珍道中物語が幕を開けたのであった。
本作オリジナル設定
●明時
元号の1つ。西暦の3つ後。
●アニアーラ
マンション、ショッピングモール、養殖場、菜園を完備した長方形人工衛星。
1機に8万人が暮らしており、明時24年現在、2024機が稼働している。
●半年戦争
明時14年に発生したアニアーラ管理委員会の大規模内乱。
元々は火星に居住区を建築する計画が赤字を計上し続ける事が発端で、アニアーラ管理委員会の強欲な一部の重鎮達やそれに癒着する悪徳商人達が火星移住計画を煙たがり、テロ撲滅の名目で計画の完全廃棄を目指したが、アニアーラ管理委員会傘下軍隊の一部の心有る将校達がこれに反発して火星粛清反対派を結成して廃棄計画の阻止に動いた。結果は、後にモビルフォースと呼ばれる事になる人型戦闘車輌の量産化に先に成功させた火星粛清反対派の勝利に終わり、火星移住計画はモビルフォース製造工場の城下町として扱われる事となった。
●モビルフォース
火星粛清反対派が開発・量産した人型戦闘車輌。
外見を人間に酷似させる事で、1対のマニピュレーターによる汎用性・多様性が高い戦闘を可能とし、火星粛清反対派の勝利に大きく貢献した。
半年戦争で規格外の戦果を発揮した事でアニアーラ管理委員会傘下軍隊の主力となり、半年戦争終結後も開発・改良は続けられる事になった。
●ツルギ・マインドル
性別:女性
年齢:23歳
身長:140p
体重:38.9s
体型:B83/W51/H73
愛機:ガンダム・フェルシュング
本作主人公
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