18話 Hate【愛】とLogic【非情】
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たことで、リエルは出産できるようになった。
リエルが産んだ、不死の三姉妹。
長女 カナーダ、次女 リーナー、三女 アイ。
彼女らは永遠に老いない妖精……三女のアイを除いては。ただし彼女には、皆を照らす快活さといった姉2人とは異なる分野の美貌が備わっていた。
しかしリエルは1年しか会えぬ彼女らを心配し、自ら作った泥人形に精神を吹き込んで生命とし、彼女らの保護を頼んだ。
これをハルージャと名付けた。
?????※?????
現代……温暖湿潤なリゾート地の一角にある、オーシャンビューが楽しめる豪邸にて。
大和撫子のようでいながら、その人間離れを体現するかのような、白がかった玉虫色の長髪の女性がその双子たちに分厚い絵本??先ほど語った神話の描かれたそれを読み聞かせた。
『どうだった?あなたたち?』
「「続き気になるー」」
『その続きはまた後でね?』
「「えー」」
と、分厚い絵本を閉じてしまうのは、母なる最高神 ハイパーロード/Aqours。
その母の対応に落胆の表情を見せる神が創造せし双子 セフィオス・グリフォス。
『急ぐ必要はありませんわ。絵本は順を追って読むモノ……そうしないと、この世で1番美しいモノが読み取れませんから♪』
「でも父上さまが……」
「答えはしってこそおもしろいって……」
『???はぁ?』
驚き呆れたAqours様。突如として誰かを呼ぶように指パッチンすると……
「「はっ……」」
『「こっち」ではお久しぶりですね???アトエル、ディエル……』
「「勿体無いお言葉。」」
現れたのは最高位天使???空間の天使 アトエルと魂の天使 ディエル……ハイパーロードに仕える「原初の天使」
「エルロード」と呼ばれる神の子たちとは異なる、最高位天使だ。
【早速だけどこの子たち……まさか、「あの人」が何か吹き込んでるんじゃないでしょうね?』
「はぁ???特に、そんなことは……」
お茶を濁そうとするディエルだったが、それは悪手??闇に染まったエメラルドの瞳孔がクワッと開く。
『おかしいですわ。この双子は私達の子どもである世界樹、その「意思が具現化した」存在……物事を教えぬ限り、学習することはあり得ない。違いますか?』
「はっ??返す言葉も…ございません……」
寡黙な性格のアトエルが、真摯とも適当とも取れる陳謝をする。
当然そんなことでAqours様の機嫌は良くならない。
『困りましたわ……あぁ困ったわ。このままでは世界はあの人の思惑通り、破壊の道を進んでしまう???そうならないように、友である2人から注意してよ!!』
「そう言われましても、M様は
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