18話 Hate【愛】とLogic【非情】
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オーヴァーロード/ユオスに不満を訴える。
「何であの人の罪をあの程度で済ますのですか!?しかも私の子供達まで連れていかれて……」
『……その言葉は本当に心からの言葉なのですか?』
「?」
『本来、母上の怒りを買ったサタエルは魂ごと抹消される予定でした。しかしそれを父上はやめさせた……その理由はリエル、君の心にはサタエルへの愛があるからです。』
「それは……」
『でなければ、人の自由を奪うことを嫌う父上がサタエルを助けるわけがないのですよ。君の望む罰とは「サタエルをこの天に監禁しておく」ことだろう?』
「………」
『それは残念ながらできません???それに。』
神 ユオスは両隣に侍っているセフィオス・グリフォスの双子にアイコンタクトで事情を話すように促すと、2人は話し始める。
「おねえちゃんのおなかの子はキケン。」
「世界のことわり、みだす。」
「……何言ってるの?」
『君とサタエルの子たちは世界のバランスの崩壊を加速させる。仮にこの先崩壊が止まっても、また次の崩壊を呼び起こす???その子たちは産むべきではありません。』
「はぁ…?」
リエルはその美しい青と赤のオッドアイで神々を睨む。その目はまるで、自らの母たるハイパーロード/Aqoursが夫を睨むような、憎しみと愛が絡み合ったようなモノ。
「この子はあの人の子……それをこのお腹に留めておけというのですか?」
『ええ。』
「ふふふ……あぁ、残酷。これが母上様と父上様が作り上げた世界ですか????そんなの絶対認めませんから。」
現存する世界全てを管理する神 ユオスとセフィオス・グリフォスは、リエルに1年の360日のどの日にもその子を産むことができない呪詛をかけた。
リエルは、闇に塗られた瞳で神々を…この世界の無情を憎んだ。
そこで不憫に思った神 ユオスは、最愛のサタエルとの接触を1日だけ許すことにした。
1日???人間界における1日で、リエルは地上に赴く。
そして神にかけられた呪いについて相談した。彼の知恵がこの呪いを解くと信じてのこと。
「なるほど……これが神の試練か。」
「?」
「兄さんの力が必要だな???」
サタエルは、時と月のエルであるミハエルにギャンブルを提案???コイントスで勝った方が、時の支配権と叡智の力を得る。
このコイントス勝負???制したのは
「俺の勝ちだ。」
「バカな……なぜコインが立つ??!?」
サタエルだった。
いや、これも必然???このコインはそもそもがイカサマコイン。絶対に表裏が決められない、「必ず立つコイン」によってサタエルは兄から時の支配権の半分を譲り受ける。
この力で1年の360日に5日増やし
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