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これが創り物の世界でも、僕らは久遠を願うのです
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い。
 あなただって、どうしてもアイスが食べたかったら、コンビニまで行って、アイスを買うだろう。それと同じだ。

 次はキャラクター。
 メインキャラクターは僕を含めて六人。少し多いだろうか。でも、作者がそういう作品が好きだった結果だから、許してやってほしい。
 メインキャラクターの記述に関しては、丸写しではなく、僕の部分に少しだけ追記をする必要がある。管理人である僕が、キャラクターとして創作世界の中に入ること。それを断っておかないと、自我を持った僕がもう一つ生まれてしまうからだ。
 ちなみに、ここの編集が復元に支障をきたしているわけではないことは検証済みだ。素直に自分を複製することも試したが、それでもうまくいかなかった。

 最初に書くのは、僕が殺した人。
 僕の後悔。

『名前・カリル/Khalil』
『年齢・不詳』
『職業・研究室長』

 この後、続けて体型や生い立ちに関する情報を書き込んでいく。初めてこのページを見つけたときは「僕の観察は割と正確なんだ」と驚いたものだ。身長、体重が小数点以下まで一致していたり、聞いたこともない生い立ちが、彼の口調や普段の行動からほぼほぼ正確に予想できていたのだから。
 …そんな、冷静に考えれば狂気的だ、と思うくらい、僕は彼を熱心に慕っていたのだ。

 でも、僕は彼を殺すことになった。その話はまた後でしよう。

 さあ、まだまだページ作りも序盤だが、問題の箇所が来た。
 彼の、性格に関する情報と、備考の部分。

 ここが、問題の焼けてしまった箇所だ。

 あの世界を作ったのは元代理なはずだ。だから、元代理が作った他のページを参考にしつつ、あの人の性格を再現していく。
 一度、惜しいところまでいったことはあるのだ。ただ、何かが足りなかったから、失敗だと思ってあの世界のページは消去してしまった。
 性格に関しては多分あの記述で問題ないはずだ。思い出しながら書き込んでいく。

 多分、備考の部分が足りないのだ。
 何かないかとずっと考えているが…まだ答えには辿り着けない。

 …先に、他の部分を書いてしまおう。
 焼けてしまった部分は不幸中の幸いか、ここだけだ。もし他のキャラクターや、世界観の部分が欠けていたら、僕は絶対に復元なんてできない、とすぐに諦めただろう。
 先生のことをずっと見ていた。追いかけていた。だから、先生のことならなんでもわかる…つもりだ。
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