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八条学園騒動記
第七百六話 スポーツの施設もその四

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「連合ではな」
「誰もがですね」
「汚い服で競馬場に行ってな」
「下品に騒ぎ」
「そうして楽しんでいる」
「酒臭い息を出す者も多いですね」
「完全に衆愚の娯楽だ」
 エウロパではというのだ。
「そして騎手もな」
「誰でもなりたいならですね」
「階級に関係なくだ」
「試験と教育を全うすれば」
 育成課程を経ればというのだ。
「なれる」
「そうしたものですね」
「騎手になることは確かに苦労するが」
「厳しい試験と教育を受けるので」
「しかしだ」
 それでもと言うのだった。
「誰でもな」
「こちらもなれますね」
「馬に乗るのは騎士とはな」 
 即ち貴族とは、というのだ。
「考えていない」
「連合では」
「そもそも遊牧民もいる」
 連合にはというのだ。
「遊牧民はだ」
「誰もが馬に乗ります」
「そうして生活をしている」
「それ故に」
「だからだ」
 それが為にというのだ。
「連合では乗馬もな」
「誰もが楽しみたいならです」
「行える」
「ラグビーと同じく」
「そうだ、この国は誰でもな」
「好きなスポーツが出来ますね」
「一切の壁がなくな」
 そのうえでというのだ。
「出来る、だからラグビーも雑多な」
「そうしたスポーツになっていますね」
「ラグビーは確かに激しい」
 極めて格闘技に近いスポーツである、身体を身体がぶつかり合う怪我も多い危険なものでもあるのはこの時代でも同じだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「高貴なスポーツでもある」
「貴族が嗜む」
「歴史もあるな」 
 そうしたというのだ。
「汗をかき身体も鍛え」
「スポーツマンシップも学ぶ」
「非常に高貴なだ」
「フェシングや乗馬と並ぶ」
「そうしたスポーツだが」
「連合ではスポーツの一つですね」
「アメリカンフットボールの様なな」
 この球技の様にというのだ。
「激しいとされるが」
「それ以上は意識されない」
「そうしたスポーツだとな」
「考えられていますね」
「その通りだ、スポーツマンシップは学ぶが」
「騎士道はそこにはなく」
「ただのだ」
 まさにという言葉だった。
「マナーとしかな」
「考えられていないですね」
「そうなっている」
 連合ではというのだ。
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