第七百六話 スポーツの施設もその二
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「柔道は。そして剣道もな」
「空手も合気道もですね」
「薙刀もだな」
「そうしたものが武道で」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「その柔道はな」
「小さな者が大きな者を投げる」
「そして一撃でだ」
これでというのだ。
「相手を動けなくする当て身という技もな」
「あるのですね」
「中には自分は力を使わず」
そうしてというのだ。
「相手の力を使って投げる」
「そうした技もありますか」
「空気投げというらしいが」
「空気投げですか」
「そうした技もあるらしい」
こう上等兵に話した。
「極めて高度な技だという」
「その空気投げは」
「そうは使えないというが」
「高度なだけあって」
「だがそうした技もありな」
そしてというのだ。
「相手を倒すらしい」
「それが柔道ですね」
「千年離れているとな」
どうしてもとだ、大尉は話した。
「そのスポーツ、格闘技でもな」
「完全に忘れますね」
「根本からな」
「かつてはですね」
「エウロパでも柔道は為されていた」
「そうでしたね」
「それでオランダにはな」
今度はこの国の話をした、エウロパの君主国の一つであり商業でかなり栄えている国として知られている。
「ヘーシングという人物がいた」
「ヘーシングですか」
「その口調だと知らないな」
「はい、柔道のこと自体に」
上等兵は申し訳なさそうに応えた。
「すいません」
「謝る必要はない」
これが大尉の返事だった。
「こうしたことを知らずともな」
「そうですか」
「知ればいいだけだ、それでだ」
「そのヘーシングという人物はですか」
「柔道の最初の金メダリストの一人だった」
「そうだったのですか」
「日本人の柔道家を破ってな」
そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「金メダルを獲得しましたか」
「そうした人物でな」
それでというのだ。
「非常にだ」
「有名な人物ですか」
「そうだ」
まさにというのだ。
「柔道ではな」
「そうですか」
「その柔道がな」
「ここで行われていますか」
「毎日な」
「そうした場所ですか」
「男女共にな」
「成程、部活という場において」
上等兵は真剣な顔で述べた。
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