第七百六話 スポーツの施設もその一
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スポーツの施設も
大尉は上等兵と共に八条学園高等部の施設の中を見て回っていた、そして剣道場の前に来たがここでだった。
上等兵は真剣な目になってだ、大尉に話した。
「ここがですね」
「日本のな」
「あの不思議な剣術を学ぶ場ですね」
「トレーニングいや修行をだ」
「行う場所ですね」
「そしてその隣がな」
大尉は剣道の道場の横のもう一つの道場を見て話した。
「柔道場だ」
「そうですね」
「かつてはだ」
大尉は柔道場を見つつ上等兵に話した。
「連合以外の国でもだ」
「柔道も剣道もですね」
「行っていた」
「そうでしたね」
「千年前まではな」
「それがですね」
「今ではな」
それがというのだ。
「連合とだ」
「マウリアで行われていますが」
「サハラでもでだ」
「そしてエウロパでも」
上等兵は自分達の祖国をこう呼んで話した。
「行われていませんね」
「柔道も空手もな」
「そうですね」
「剣道もな、何でもだ」
大尉はさらに話した。
「日本の剣道の強さは相当でだ」
「剣道発祥の国だけあって」
「軍人も警官も身に着けていてな」
「恐ろしいまでの強さですね」
「そうらしい、戦争になってもな」
「接近戦になれば」
「刀を持ち」
そうしてというのだ。
「それを振るってな」
「かなりの強さですね」
「その剣道をだ」
「学ぶ場がですね」
「この場だ」
剣道場だというのだ。
「恐ろしい剣術を学ぶ場だ」
「フェシングとどちらが強いか」
「何でもだ」
大尉は真剣な目で話した。
「エウロパ戦役で連合軍の剣道家はな」
「聞いています、一騎当千と言っていい」
「そこまでのだ」
まさにというのだ。
「強さだ、その様な剣術を簡単にだ」
「学べますね」
「この場でな」
「そうなのですね」
「そして柔道もな」
大尉は今度はこちらの武道の話をした。
「やはりな」
「恐ろしい強さですね」
「明治の時に生まれたが」
これまでの柔術を統合して生み出されたものである。
「それ以来な」
「日本の国技であり」
「連合全体で行われていてな」
「かなりの強さですね」
「柔よく剛を制す」
大尉は言った。
「小柄な者がな」
「大柄な者を投げる」
「そして倒すな」
「不思議な格闘技ですね」
「武道と言うな」
柔道はとだ、大尉はここでこう言った。
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