第百五話 何の為に学ぶかその十三
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「そうするわ」
「ああ、しかしな」
「しかし?」
「そんな人でもな」
「当選するのね」
「投票する人もな」
そちらもというのだ。
「考えないとな」
「駄目なのね」
「そんなな」
それこそというのだ。
「おかしな人に投票することはな」
「駄目ね」
「投票する自由もあるんだ」
「権利と」
「ああ、それならな」
「自由と権利があるなら」
「その分な」
まさにというのだ。
「考えないとな」
「駄目なのね」
「自由と権利には責任があるからな」
「責任があるからこそよく考えないと駄目ね」
「予算委員会で関係ないことばかり言ってな」
予算とだ。
「言い掛かりばかり言ったりクイズしたり」
「そんな人本当にいるわね」
日本の国会にはだ。
「漢字テストとかカップラーメンの値段とか」
「そんなことを国会で言うことか」
「違うわね」
「パフォーマンスで人を貶めるなんて碌なことじゃない」
「碌でもない人がすることね」
「ああ、だからな」
「そんなことする人には投票しない」
咲も言った。
「そうよね」
「そうだ、間違ってもな」
「けれどそれが出来てない人も」
「いるんだ、面白いとか組合の関係とかでな」
「そうした人に投票するの」
「そうだ、けれど誰に投票するかは秘密だしな」
無記名投票はその為にあるのだ。
「だからな」
「投票するのは自由だから」
「誰にもな、だからこそ本当にな」
「考えないと駄目ね」
「そうだ、咲も覚えておくんだ」
「選挙に行く様になったら」
「行くのは絶対でな」
それでというのだ。
「やっぱりな」
「ちゃんとした人に投票して」
「おかしな人には投票しない」
「それがな」
そうしたことがというのだ。
「大事なんだ」
「選挙はそうなのね」
「一番いいという人がいなくてもな」
それでもというのだった。
「最悪の人にはな」
「投票しないね」
「そうするのも選挙ね」
「そういうことだ、比例代表でもな」
この選挙制度があってもというのだ。
「それならそれでおかしな人がいる政党にはな」
「投票しないことね」
「幸いおかしな政治家さんは一つの政党に集まってるしな」
「野党にね」
「野党の一番大きな政党にな」
「不思議な位ね」
「昔からある政党や議員さんが一人しかいない政党もな」
そうした政党もというのだ、日本の政党は野党と一口に言っても結構な数の政党が存在しているのだ。
「論外だけれどな」
「あの政党については」
「そんなのだからな」
問題のある人物が多いというのだ。
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