暁 〜小説投稿サイト〜
博士の挑戦状
第五十四話

[8]前話 [2]次話
                第五十四話  先生達の出発
 今田先生は決闘の時間が近付くと一緒に抹茶を飲んでいる今日子先生に声をかけた、丁度二人で茶道をしていたのだ。
「飲み終わったらね」
「ええ、そうしたらね」
 今日子先生も応えた。
「出発ね」
「そうしましょう」
「箒に乗っていくわね」
 今日子先生はあっさりとした口調で尋ねた。
「そうよね」
「勿論よ、私達魔女だから」
 今田先生はにこりと笑って答えた。
「移動はね」
「ちょっとした距離だとね」
「神戸から大阪でもね」
 それだけの距離でもというのだ。
「あっという間だしね」
「そうね、それじゃあね」
「行きましょう」 
「けれどね」
 ここで今日子先生はお茶を飲みつつ言った。
「お茶飲んでからでいいわよね」
「茶道終わってからね」
「それでいいわよね」
「充分よ」
 今田先生は笑顔で答えた。
「お茶を飲んでお菓子を食べて」
「そうしてよね」
「後片付けをして」
 それも済ませてというのだ。
「それでね」
「出発してよね」
「充分ね」
 それでというのだ。
「間に合うわ」
「そうよね、それじゃあね」
「一緒に行きましょう」
「箒に乗ってね」
「そうしてね」
 こう今日子先生に言うのだった。
「大阪城までね」
「行くのね」
「そうしましょう」
「博士とあそこで戦うのよね」
 今日子先生は意を決した顔で今田先生に問うた。
「そうよね」
「ええ、天守閣の前よ」
「ではあそこでね」
「二人で博士と戦いましょう」
「力を合わせてね」
 そうしてと話してそしてだった。
 先生達は茶道を楽しんでから出発した、箒に乗ってそのうえで流星の様に進んでいったのであった。


第五十四話   完


                   2023・4・15
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ