第六幕その八
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「わしもな」
「そうですね」
「うむ、だからな」
それでというのです。
「わしもあの様にはじゃ」
「なりたくないですね」
「そして王としてな」
その立場からもお話します。
「その様な者そして振る舞いはな」
「最初からですね」
「ない様にな」
その様にというのです。
「する様にしておる」
「左様ですね」
「わしも王であるなら」
それならというのです。
「国を治めるからな」
「法律も定めますし」
「心掛けておかねばな」
「全くですね」
「尚この街は秀吉さんが治めています」
ここで、です。また晴明さんがお話しました。
「そうしています」
「やはりそうか」
「はい、あの方がです」
「しかとじゃな」
「治められています」
「あの御仁なら大丈夫じゃな」
リンキティンク王は秀吉さんならと答えました。
「至ってな」
「左様ですね」
「うむ、政がよくわかっておるな」
「この街では誰よりも」
「そうであるからな」
「ですが時折です」
晴明さんはリンキティンク王に微笑んでお話しました。
「私は政のことで相談を受けます」
「陰陽道を使えるからか」
「はい、陰陽道は元々です」
「政にもか」
「力を使うものなので」
だからだというのです。
「それで、です」
「秀吉さんからもじゃな」
「お話を聞きまして」
「ご相談を受ける時があります」
「そしてじゃな」
「陰陽道を用い」
そうしてというのです。
「応えています」
「成程のう」
「あの、よければです」
ナターシャがここで晴明さんに言いました。
「私達にもです」
「陰陽道をですか」
「見せて欲しいのですが」
「どんなものがいいでしょうか」
晴明さは微笑んで応えてくれました。
「それでは」
「式神や占いでしょうか」
「式神でしたら」
すぐにでした、晴明さんは。
数枚のお札を出しました、そのお札を投げるとです。
一枚一枚が白い鳥になって飛びました、そうして彼等はお空を飛び回りますが晴明さんはそれを見つつ言いました。
「これで宜しいでしょうか」
「凄いですね」
「こういった術もです」
まさにというのです。
「使えます」
「そうですか」
「はい、そして」
それにというのです。
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