第六幕その七
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「陰陽道で何でも解決されるんだよ」
「もう万事解決だよ」
「探しものだって見付けて」
「お天気だって変えられてね」
「式神を沢山出して人手も出せるし」
「本当に凄いんだよ」
「そして私達はその晴明様にお仕えしているのよ」
九尾の狐も言ってきました。
「そうしているのよ」
「そうだよね」
「九尾の狐さんもそうしていてね」
「お供の僕達もだよ」
「そうしているんだよ」
「皆晴明さんを慕っていてね」
狐はまた言いました。
「そうしているのよ」
「陰陽道は凄い力があります」
晴明さんはその奇麗で知的なお声で言いました。
「それ故に私もいつも気を付けています」
「お力をーーみだりにーーですーーね」
チクタクが答えました。
「使わないーーことーーですーーね」
「はい」
その通りだというのだ。
「その様に心掛けています」
「左様ーーですーーね」
「魔法と同じ様な力なので」
だからだというのです。
「常にです」
「気をつけてーーおられますーーか」
「そうしています」
「晴明様は自制心が凄いんだよ」
また子狐達が言ってきました。
「ご自身の力がおわかりだからね」
「みだりに使われることはないよ」
「人のお願いを受けてね」
「そのお願いが正しいなら使われる」
「外の世界でもそうされていてね」
「オズの国でもなんだよ」
「そしてオズマ姫からも許可を受けているしね」
魔法使いも言ってきました。
「仙術や妖術を使う人達と同じで」
「はい、法の許可もです」
晴明さんは魔法使いにも応えて言います。
「得たうえで」
「陰陽道を使っているね」
「そうしています」
「力があると」
それならとです、ボボ王子も言いました。
「みだりに使うとよくないからね」
「うむ、自制する心にじゃ」
自分自身にとです、リンキティンク王も言います。
「法律のコントロールを受けてじゃ」
「使われるべきですね」
「どんな力もみだりに使うとじゃ」
そうすると、というのです。
「本当にじゃ」
「大変なことになりますね」
「以前のラゲドー氏の様にじゃ」
この人がノーム王だった頃の様にというのです。
「なってしまうぞ」
「そうですね」
「わしはあの御仁がノーム王だった頃は知らぬが」
それでもというのです。
「しかしな」
「それでもですね」
「うむ、それでもな」
しかしというのです。
「話は聞いておるからな」
「今こうしてですね」
「話せる」
そうだというのです。
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