第二十四話 未来その八
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「君は死んだら二人を見守ることになるよ」
「私が言った通りに」
「そうなるよ」
「いえ、また言うけれど」
小鳥はここでも微笑んで話した。
「二人共ね」
「君を殺さないんだね」
「決してね」
そうだというのだ。
「だから安心して、私はまた二人が一緒になる様にするし」
「その為に動くんだ」
「そうするし」
小鳥はさらに話した。
「二人と一緒にい続けるわ」
「そうなる筈がないけれど」
「貴方がそう思ってもね」
「大丈夫というんだね」
「ええ、牙暁さんよね」
「そう呼んでくれるかな」
「年上みたいだし」
彼の外見から判断しての言葉だ。
「だからさん付けでいいかしら」
「いいよ。僕もそう呼んでもらいたいし」
「それじゃあね」
「僕は小鳥さんと呼ぶよ」
「それでいいわ、私も」
「それでね、小鳥さん」
牙暁は優しい声で話した。
「貴女がそう思うならいいよ」
「そうなの」
「けれど運命は変えられないっていうよ」
「どうしても」
「そうだよ、僕はわかっているから」
悲しい顔になって言うのだった。
「もうね、だから」
「そこは考えが違うわね、けれどね」
「君はあくまでだね」
「二人をわかっているから」
それでというのだ。
「きっとね」
「そうなるとはね」
「思わないんだね」
「ええ、本当にね」
こうした話をしてだった。
牙暁は今は小鳥の夢を後にした、そして。
その後でだ、彼のところに北斗が来た、すると北斗は彼に微笑んで言った。
「あの娘の言う通りにね」
「君はなると思ってるんだ」
「ええ、絶対にそうなるわ」
こう言うのだった。
「だから牙暁ちゃんもね」
「絶望することはないんだね」
「あの時実は星ちゃんが死ぬ筈だったのよ」
彼がというのだ。
「けれどそれが変わったじゃない」
「君は死んだよ」
「それでもね」
「運命は変わったっていうんだね」
「実は星ちゃん昴流ちゃん殺したくなかったし私もね」
北斗もというのだ。
「そうだったんだよ」
「そうだったんだ」
「けれど私が見代わりになって」
「君が彼に殺されて」
「運命は変わったよ、あの時もっと言えばね」
北斗はさらに話した。
「運命では星ちゃんが死んで」
「桜塚護だね」
「うん、桜塚護っていうのは暗殺者の一団でね」
「その実は」
「実行者と情報提供者から成る」
「そうした組織だね」
「けれどその実はね」
その組織はというのだ。
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