第八十四話 映画を観てその五
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「そのうえでな」
「運動して痩せた方がいいわね」
「よく食ってよく運動したらな」
そうすればというのだ。
「いいんだ」
「そうよね、じゃあ食べた分はね」
「身体動かすか」
「そうするわ」
越智に笑顔で話した、そして富美子は今は彼と一緒にオムライスを食べた。そして飲むものを飲み越智はホットドッグも食べた。
それから映画の上映時間まで二人で百貨店の中を歩いた、そのうえで。
上映時間になると映画館のある階に行ってそのうえでそこに入って観た、越智はどちらの作品も観るとだった。
映画館を出た時に富美子に目を輝かせて話した。
「やっぱりドラえもんは最高だったな」
「そうね、ただサンタさんの映画も」
「あれもよかったな、けれどな」
「まずはドラえもんなの」
「何と言ってもな」
富美子に目を輝かさせたまま話した。
「あっちだろ」
「宇宙開拓史よかったわね」
「俺最初の作品も観たけれどな」
「今回はリメイクの方でね」
「そっちもよかったな」
「どっちもなのね」
「やっぱりな、面白くてな」
そしてというのだ。
「人生の教訓もな」
「教えてくれるのね」
「ドラえもんは最高だ」
こうも言うのだった。
「藤子不二雄先生は最高だ」
「そうまで言うのね」
「言わないでいられるか」
それこそという返事だった。
「もうな」
「本当にドラえもん好きなのね」
「好きじゃない、人生の道標だ」
「そこまでなの」
「他にも道標はあるけれどな」
それでもというのだ。
「ドラえもんはな」
「そのうちの一つなのね」
「間違いなくな」
「だからそこまで言うのね」
「ああ、来てよかった」
「私も。確かに名作よね」
富美子からしてもこのことは間違いなかった。
「あの作品もね」
「そうだな、それでサンタさんの映画な」
越智はこちらの話をした、今二人は百貨店の中を並んで歩いている。そのうえで映画の話をしているのだ。
「あっちもな」
「面白かったわね」
「ああしたホラー映画もあるんだな」
「そうね、サンタさんが妖怪でね」
「発掘されてな」
「子供や生きものを襲うとか」
こうしたことはとだ、富美子は言った。
「ちょっと思いつかないわね」
「そうだな」
「クライマックスなんてね」
「サンタさんが裸でな」
「集団で攻撃してくるとか」
「ちょっとないな」
「そうよね」
「ホラー映画もその国それぞれだな」
ここで越智はこんなことを言った。
「日本映画の幽霊は外国の人から見れば怖くないそうだしな」
「それかなりの国の子が言うわね」
富美子は自分達が通っている八条学園の話をした。
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