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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第113話 引き離されたイッセーと小猫!砂漠の大迷宮グルメピラミッド!!
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猫ちゃんの料理を気に入ったのは間違いないだろうがここまで他人を意識したことを言うような人だったかな?


 まあでも今は二人の安否の方が優先だ、俺はそう思い思考を切り替えた。


「でも本当にこの先を進めるの?僕未だに目の前の光景が信じられないんだけど……」
「あれが全部蜃気楼だって分かっていてもリアルに映ってくるからな」


 祐斗は不安そうに目の前の砂漠を指差した、そこには空中に浮かぶ砂の階段や通路、巨大な迷路に砂の化け物が辺りを飛び回り砂地獄に消えていく……そんな異常な光景があった。


 だが当然この異常な光景は現実ではない、コレは全て砂漠の蜃気楼が見せる幻だ。


 蜃気楼とは大気中の温度差などに屈折・反射することで見える幻影の事だ、しかも砂漠の迷宮の圧倒的な温度差と砂の中に含まれる大量の不純物によって摩訶不思議な光景を作り出している。


 ゼブラ兄の反響マップはそんな蜃気楼すら打ち破れるんだ、だから今回の旅に誘った訳だ。


「行くぞ、一度しか案内しないからしっかりついてこい。少しでも遅れたら置いていくからな」


 ゼブラ兄はそう言って砂漠の迷宮に足を踏み入れた。


「皆、ここからはゼブラ兄の後をしっかりついていってくれ。何があってもゼブラ兄の後ろを離れるなよ」
「分かったわ」


 俺は皆の一番後ろに並んで後に続いた、ゼブラ兄はまず砂の階段を上り空中通路を歩き始めた。



「これが幻影だなんて思えないわね……」
「マジでリアルにしか見えないし」


 ティナとリン姉はあまりのリアルさにこれが幻影だと信じられないと話している。するとゼブラ兄は道の無い所を歩こうとした。


「えっ、そっちは空中……」
「黙ってろ」


 リアスさんの指摘を黙らせたゼブラ兄は何もない空中を歩き出した。


「こんなの分かるわけ無いじゃないの……」


 リアスさんは溜息を吐きながらそう呟く、彼女の言う通り反響マップが使えるゼブラ兄がいなければここの突破は不可能だっただろう。


 その後空中を歩き続けると今度は宙に浮いた巨大な迷路にたどり着いた。ゼブラ兄は迷路の入り口に進み中を歩き始める。


「あれ、この壁触れられるわよ?」
「多分今は谷を通ってるんでしょうね」


 リアスさんは迷路の壁に触れられることに驚いていた、俺は多分谷の中を通っているんだと話す。


 全部が幻影ではなく時折現実の物が混じってくるのがイヤらしいな、俺にはまったく分からないぜ。


「おっ、ここは壁じゃないんだな」
「しっかりゼブラさんの後を付いていかないと置いていかれちゃいますよ」


 アザゼル先生は壁の中に消えていったゼブラ兄を見て
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