タイムラグバトル
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強いと思う・・・ナツさんのこともあるし二人が大丈夫なのかと不安に思っていると、ウェンディが顔を覗き込んでいたことに気が付いた。
「大丈夫?シリル」
「う・・・うん、大丈夫だよ」
かなりの至近距離に顔があったことで思わず倒れそうになったのをなんとか堪える。上目遣いになっていたこともあり心臓がバクバクいっているのを感じながらそれを沈めようとしていると、隣にいるジュビアさんから問いが入った。
「そういえばシリルはあの人と知り合いなんですか?」
彼女が指をさしているのはスカイシーと名乗る男。その問いに俺は困ってしまうが、すぐにいい返答を思い付いたのでそれで答えることにした。
「内緒です」
さっきのミラさんのように口の前に人差し指を立ててウインクしてみせる。すると、それを見ていたウェンディに後頭部をひっぱたかれた。
「いったぁ!!何するのウェンディ!!」
「それ、私以外には今後やらないこと」
「なんで!?」
「やらないでね?」
「はい・・・」
ウェンディの鬼のような形相にシュンとしながら答える。なぜか顔を赤くしているジュビアさんやルーシィさんたちはそれ以上は追求しないでくれたので、これでよしとしておこう。
「あ、始まるみたいですよ」
そんな話をしているともう準備が整っていたようで試合が始まろうとしていた。そのため、俺たちはこの変則ルールの中でどのような戦いを繰り広げるのかを見るためにそちらへと視線を向けた。
レオンside
「ギルダーツさんって強いの?」
現在中央にいるのはラクサスさんとスカイシーを名乗る男。その他の二人はルール説明にあった通り闘技場の隅にある檻上の箱の中にいるが、その中にいるオーラ全開の人物を見て気になったことを問いかけていた。
「あぁ。なんたって妖精の尻尾最強と言われれば真っ先に名前が上がる男だからな。ラクサスよりも強いとすら言われている」
「ラクサスより強いって・・・イメージできないなぁ」
リオンくんの答えに対してのシェリアの言葉は同意する。ジュラさんに奇跡と言われつつも勝利を上げたラクサスさんよりも強いと言われてしまうと、もう強さの次元がよく分からなくなってしまう。というよりなんでそんな強い人が聖十大魔道にいないのか疑問に感じる。
「そんな二人相手にどんな戦いをするか、見物だな」
ただ、俺が気になっているのは他の誰でもなくあいつだ。まもなく鳴らされるであろう銅鑼により開始されるバトル。それを受けてすでに戦う準備ができている仮面の男に注目する。
「狩猟豹の頭の一人目はあいつか」
「どんな魔法を使うんでしょうね」
「おおーん」
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