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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
タイムラグバトル
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。檻の中で寝ててくれても構わねぇ」
「・・・わかった」

それだけ言って二人は部屋を後にする。残された二人のうち、黒装束の男はベッドに横たわる男へと向き直った。

「お前も今はゆっくり休め。水をできるだけ飲むのも忘れるなよ」
「あぁ。わかった」

そう言って仮面を取った男はそのまま静かに寝息を立てて目を閉じる。それを確認した黒装束の男は扉の方へと歩いていく。

()の効果もあれだが、副作用もでけぇみたいだな。思ったよりシビアな戦いになるかもしれねぇ」

まるで死んでいるかのように眠っている男の方へと視線を向けた後、息がしっかりとしていることを確認して安堵の息を漏らす。彼はすでに夢の中にいる男へと言葉を贈り、この場を後にする。

「ご苦労だったな、エリゴール」

仮面を付けていたその男はかつてナツやシリルと対峙したことのある鉄の森(アイゼンヴァルト)の魔導士、エリゴールだった。静かに寝息を立てている彼の表情は晴れやかなように見えたが、その頬は異様なまでに痩け落ちており、何かを隠しているのは明確だったが、それを知ることができるものはこの場にはいなかった。

















シリルside

『各ギルドメンバーの選出が決定いたしましたので、これより一日目バトルパート第一試合を行って参ります!!』

チャパティさんのそのアナウンスですでに準備をしていたのであろう四人が闘技場へと姿を現す。それを見た俺とウェンディは驚きすぎて開いた口が塞がらない状態になっていた。

「これは・・・ずいぶん思いきりましたね」
「こんなのいいの?」
「ルール上問題はないけど・・・」

ジュビアさんたちも現れた四人のうちの二人を指さして驚きが止まらない。それもそうだ。だって今闘技場に姿を現しているのはギルド一・・・いや、フィオーレ一の魔力を持っているコンビといっても差し支えないほどの二人なのだから。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)からはラクサス・ドレア−&ギルダーツ・クライヴ!!』

前回の大魔闘演武での活躍を知っている皆さんはラクサスさんへと盛大な拍手を送り、その魔力で世界を渡り歩きながら人々を救ってきたギルダーツさんへは彼に恩義のある人たちが大きな声援を送っていた。

VS(バーサス)!!狩猟豹の頭(チーターヘッド)・スカイシー&スペーサ−!!』

対する二人は背の高い男とそれよりは若干劣るものの、一般的な成人男性ほどの体格はしている男。ただ、ラクサスさんとギルダーツさんに注目が集まりすぎていて二人のことを気にしている人はほとんどいない。

「大丈夫かな?二人とも」

ラクサスさんとギルダーツさんは強い。でも、これから戦うあの人はそれ以上に
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