タイムラグバトル
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あるが、どうやらそれだけではないようだ。
「となるともう一人はどうするか・・・」
「俺だ」
誰がペアを組むのか話し合おうとしたところ、これまた名乗りを上げる人物が現れる。それはギルダーツと並ぶといって差し支えがないであろう化け物の一人、ラクサスだ。
「いや・・・それはさすがにやべぇだろ」
「あいつら・・・跡形もなく消し飛ぶんじゃねぇの?」
これにはさすがのガジルも笑ってられないようで、憐れみの視線を対戦相手である狩猟豹の頭の方へと送っている。
「あいつらはナツを傷付けやがったからな。その落とし前はキッチリつけてやる」
ラクサスの昔を知っている俺たちからすれば本当に変わった彼のそんな言葉を聞いて止めれるわけがない。それに相手はナツをあそこまでできるほどの実力者がいる。他にも同格の奴がいるとすれば、二人に任せるのは何も間違ってはいないだろう。
「わかった。任せるぞ」
「このボタンを押せばいいんだよな」
俺たちの待機場所の前にはバトルパートに参加する選手の登録を行える魔水晶通信機がある。ウォーレンが作った奴っぽいけど、あいつこれを作ったおかげで一生遊んで暮らせるって言ってたからな。よくギルドに戻ってきてくれたと思うぜ。そんなことを考えながら、俺二人の名前を打ち込み登録を行った。
第三者side
ここは狩猟豹の頭の医務室。そこには四人の男が集まっていた。
「次のバトルパートは間違いなくギルダーツとラクサスが出てくるぜ、お前のおかげでな」
ベッドに横たわっている男の方へと笑みを見せる黒いフードをま深く被っている男。そんな彼に対し包帯だらけの男は何も答えない。
「どうした?ナツに借りを返せて満足じゃねぇの?」
「・・・俺の力で倒したかったと思って・・・な」
そう言って握り締められた拳には力が入っていない。それを見ていた仮面の青年はギュッと奥歯を噛み締める。
「今回の件でお前には恩赦が与えられるはずだ。そうすりゃ外に出れる。いくらでも戦えるぜ?」
「・・・本当に大丈夫なんだろうな?」
「あぁ。そっちはな」
意味深な言葉を述べた彼だったが、事情を理解していた三人は何も突っ込まない。黒装束の男は次の準備をしている二人・・・いや、正確には片方の男にのみ視線を向けていた。
「こいつは役割を果たした。次はお前の番だ」
「強いのか?ギルダーツという男」
「あぁ。お前が満足するかは知らねぇけど」
その問いに男の頬が緩む。だが、彼の隣にいる青年は不安げな雰囲気を隠す素振りもない。
「俺は何をすればいい」
「お前の役割は今日じゃねぇ
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