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新オズのリンキティンク
第六幕その一
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                第六幕  狐と陰陽師
 チンチン電車に乗った夜はです。
 皆で町の人達が暮らしている住宅街の中にあるホルモン屋さんに入ってホルモンを食べました、そうしてです。
 リンキティンク王は皆にです、こんなことを言いました。
「明日も神社に行こうかのう」
「今日の神社とは別の神社なの」
「うむ、今度は晴明神社といってな」
 アン王女に神社の名前からお話します。
「若々しくて美形の物凄い陰陽師さんがおるのじゃ」
「あの、その人って」
 ナターシャはそう聞いて驚いたお顔で言いました。
「若しかしなくても」
「安倍晴明さんですよね」
 ジョージも驚いたお顔になっています。
「そうですよね」
「晴明神社で陰陽師さんと言いますと」
 神宝もそうしたお顔で言います。
「もうそれこそ」
「あの人美形ってイメージ強いですし」
 カルロスもかなり驚いている感じです。
「それなら」
「間違いないわ、だってあの人も大坂出身だから」
 恵梨香は四人に述べました。
「阿倍野ってあの人からきてる地名って聞いたことあるし」
「まさかと思ったけれど」
「あの人もおられるなんて」
「オズの国に」
「そしてこの街に」
「何を驚いておるのじゃ」 
 リンキティンク王は自分達でお話する五人に尋ねました、そうしつつ串に刺してあるホルモンを食べていきます。
「一体」
「いえ、驚きますよ」
「まさかあの人までなんて」
「秀吉さんや西鶴さんだけでなくて」
「お笑い芸人の人達に加えて」
「安倍晴明さんまでなんて」
「オズの国では夢のある人達が集まるのじゃ」
 笑ってです、リンキティンク王は答えました。
「それならじゃ」
「安倍晴明さんもですか」
「あの人も来られるんですね」
「夢のある人だから」
「それで、ですか」
「オズの国に来られていますか」
「左様、あの神社がまた面白くてのう」
 そしてというのです。
「狐も一緒じゃ」
「あっ、何かです」
 狐と聞いてです、ナターシャは言いました。
「安倍晴明さんって狐と縁があるんでしたね」
「そうそう、お母さんが狐だって」
「そんな言い伝えがあるんだよね」
「実際はどうかわからないけれど」
「そんなお話もあるんだったね」
 恵梨香達四人も言います。
「それで狐なんだ」
「狐と縁があるんだ」
「その神社も」
「そうなのね」
「それで狐もなのね」
「左様、だからじゃ」
 リンキティンク王は五人にあらためてお話しました。
「明日はそちらに行こうぞ」
「わかりました」
「是非そうしましょう」
「まさか安倍晴明さんにお会い出来るなんて」
「陰陽師といえばあの人ですが」
「あの人にお会い出来るなんて」
「とても素敵な人だよ
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