暁 〜小説投稿サイト〜
X ーthe another storyー
第二十三話 剣生その十五

[8]前話 [2]次話
「戦う」
「そうしてくれるんだね」
「必ずな、ではな」
「うん、またね」
「会って話をしてくれ」
「喜んで」
 昴流はここでは優しい笑顔で応えた、そしてだった。
 神威は部屋を去り昴流が小鳥のところに来た、彼は小鳥を見るとその瞬間に目を曇らせてしまった。
 そして部屋に入ってきた天の龍の仲間達に言った。
「可哀想だけれどね」
「その娘は、ですか」
「間もなく運命に捧げられるよ」
 自分の言葉に眉を曇らせた護刃に応えた。
「そうなるよ」
「そんな・・・・・・」
「それが運命だからね」
「それは避けられないんですね」
「絶対にね」 
 こう言うのだった。
「見ればその時が近付いているから」
「昴流さんにはわかりますか」
「うん、彼がどちらの選択をしても」
 それでもというのだ。
「そうなることはね」
「避けられないんですね」
「どうもね」
「そうですか」
「彼がこのことに耐えてどう乗り越えるか」
「それがですか」
「問題だよ、若し彼の心が折れたら」
 その時はというのだ。
「僕達が若し彼の傍にいれば」
「その時はですね」
「必ずね」
 まさにというのだ。
「支えよう」
「そうですね」
「そうしよう、そしてね」
「神威さんを助けて」
「そのうえでね」
 昴流はさらに話した。
「彼と一緒に助けよう」
「そうしますね」
「皆でね」
 こう言うのだった。
「天の龍として」
「そうですね、彼が天の龍を選べばです」
 嵐も述べた。
「一緒に戦うことになります」
「そうだね」
「それならです」
 まさにというのだ。
「仲間として、いえ」
「何かな」
「お友達として」
 こう言うのだった。
「彼とです」
「共にだね」
「戦っていきます」
「そうするね」
「その為にも」
「うん、その時はね」
「彼を助けましょう」
 昴流に述べた。
「是非」
「若し彼の心が折れても」
「そうしましょう」
 こうしたことを話してだった。
 天の龍達は今は時を待つのだった、剣が手に入ってまさに次の運命が迫っていた。神威も他の者達もその運命に向かうのだった。


第二十三話   完


                   2023・4・8
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ