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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
別世界よりF
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ったら、お怒りになるのではありませんか!?」

(ドン!!)
リュリュはサンチョの言葉を聞くや、急に机を叩いて立ち上がり、怒りの含んだ瞳でサンチョを睨む!
「いくらサンチョさんでも、私のお父さんの事を侮辱するのは許しませんよ!お父さんはそんな事で怒ったりはしません!むしろ頑張った事を褒めてくれるはずですし、成功させれば尚更です!」
リュリュの勢いに、愛人等以外がたじろいでいる。

「皆さん勘違いしてます!お父さんは国家開発事業を、誰にも手出しさせない様にはしてません!ただ、お父さんの思考に追いつく様な人が居らず、手を出しづらい状況になっているだけですから!」
「良く言いました!流石は私とリュー君の娘です!必ずリュー君は帰ってきます。その時までにグランバニアをより良く発展させましょう!その為に私も尽力します」
リュリュの母、シスター・フレアが目を輝かせ立ち上がり、娘を褒めちぎる。
「その通りだ!私達が協力して取り組めば、リュカの行おうとしていた事の一部くらいは手伝えるはずだ!リュカが帰ってきて、民の国に対する不満を聞いたら、奴は悲しむはずだ…私達でそれを回避させようではないか!」
ピエールがシスター・フレアに続き立ち上がり吠える。
「わ、私もリュー君に褒められたいから頑張るわ!」
何やら不純な動機だが、スノウもやる気を出し強力を誓った。


リュカが思い描いている効率的で理想の町造りを、お飾りのハズの女王が意志を汲み取り進めようとし始めた。
「皆さんありがとうございます。ではマーサ様…マーサ様にはポピーちゃんに協力して宰相のサポートをお願いします…お父さんの救出が上手くいかない以上、そちらよりもこちらの世界の事を優先して下さい」
リュカが異世界へ吸い込まれてから1年半が経過している…
その間、何ら進展のないマーサにはキツイ台詞であるのだが、グランバニアを放置して混迷させるワケにもいかない。
だがリュリュが嫌味を言ったのでない事は分かっているマーサ…
それでも複雑な表情で受けるしか出来ない。

今や完全に女王としての権威を手に入れたリュリュは、決意も新たに動き出す。
大好きな父が行おうとしている、偉業を成就させる為に。




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