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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
別世界よりF
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流れる川を集約し、海まで巨大な運河を通した。
また運河と平行して、城と港を結ぶ大きな街道を造り、人々がそこを中心に生活・発展する様に整備した。
大きな港と運河を使い物資を運搬する為、町は瞬く間に発展し、人口も爆発的に増えているのだ。
ある程度人口も増え町が発展してきた所で、リュカは新たな事業を展開させ民の暮らし向上に寄与する。
それは移動手段の確保である。

リュカ曰く「南北に発展するだけじゃ中途半端だし、見た目格好悪いよね!だから東西にも発展する様に、大人数の移動と、大量の物資を移動できるようにしようと思うんだ。その為に、どっかの洞窟で見かけたトロッコを応用しようと思うんだよ。アレに動力を付けて連ねれば…ほ〜ら、列車の完成さ!」と言って、大まかな蒸気機関車の設計図を大臣や官僚・その他専門家に見せて、急ピッチで制作させたのだ。

列車はグランバニアの城下町を大きく回る様に円を描いて走っており、正式に運行を開始して3年になる。
南北に通る街道沿いに人口が密集していたのが、瞬く間に東西にも広がり、グランバニアの人口は増加していった。
そうなると、更なる生活向上を要望するのが住民であり、列車という便利な乗り物を増やして欲しい…つまり、路線を増やす事を望み出す。

都市開発事業及び、沿線開発事業は莫大な利権が関わる為、企業等と手を組んだ官僚や貴族が、自己の利益のみを求めて国王に開発計画案を持ち込む………
世間一般 (?)の国王なら彼等の口車に乗り、誰も必要としてない沿線開発を行ってしまうのだろうが、グランバニアの場合はそうは行かない。
国王であるリュカは、自らの足で現地を見ており、自らの耳で住民の声を聞いている。
どんなに口の達者な官僚が説得しても、無駄な開発計画を了承する事はなく、城下町造りは完全にリュカの監督下で進められているのだ。

しかしリュカが居ない今、開発計画を現在進行している現場以外で、新たに開発を行う事が出来ないでいるのだ。
リュカの持つビジョンに則さない開発を行う訳にもいかず、住民が増える一方で住みづらい町のまま放置されているのが、現在のグランバニア城下町なのである。

「しかし…現状で勝手に開発計画を進める訳にもいくまい…」
「私もそう思ってましたピエールさん。でも住民さん達と直接お話をして思ったんです。このままでは、グランバニアの城下町が住みづらい町になってしまうのでは…と!」
一同が真剣な表情になりリュリュを見つめる。
「で…では、どうしようと言うのですか?」
「はい、ドリスさん。お父さんがやろうとしていた開発計画を、私達で進めて行こうと思います!」
決意を込めたリュリュの発言…誰もが容易ならざる事だと考える。
「し、しかしリュリュ様…坊ちゃんが戻ってきた時に、勝手に国家事業を進めていたと知
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