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仮面ライダーAP
陰謀編 穢れた正義と堕ちた英雄 最終話
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「ぁんっ……」

 下腹部と桃尻にみっちりと食い込み、素肌に密着して行く感覚。そのフィット感に思わず甘い吐息を漏らした真凛は恍惚の表情を浮かべ、腰紐から指を離していた。
 あまりに深く食い込んでいるそのパンティは、丸出しにされたままの尻肉に隠されており、下着としての役割を果たしているのかさえ疑わしい。だが、これが真凛にとっての「勝負下着」なのである。

「はぁ、あんっ……」

 次に取り出されたKカップサイズのブラジャーも、同様だった。116cmという特大の乳肉すらとっぷりと収める、オーダーメイドの黒い生地。その裏地から乳房に伝わるフィット感にも、真凛は至福の息を漏らしている。重力感溢れる釣鐘型の白い生乳。その特大の果実を掌で持ち上げ、カップに収まるように整える際にも、彼女は淫らな吐息を吐き出していた。

「……ふぅっ」

 尻肉に深く食い込むTバックの感触と、乳房を包むブラジャーのフィット感に、蠱惑的な笑みを浮かべる真凛は――この街を離れ、次なる「戦い」に臨むべく。トレードマークとも言うべき青いチャイナドレスへと、白くしなやかな手を伸ばしていた。どうやら、身体も服も「整備」は万端のようだ。

(……本当、良い趣味ね)

 このチャイナドレスは、旧シェードに娼婦として売り飛ばされた際に着せられたもの。彼女自身にとっては、屈辱と恥辱の象徴でもあった。だが、戒めとして纏い続けているこの衣装こそが、彼女にとっての「戦闘装束」なのだ。
 忌々しげに眉を顰めながらも真凛は敢えて、このドレスに袖を通して行く。16歳の頃から着続けているこの衣装はサイズが全く合っておらず、真凛の豊穣なボディラインがくっきりと浮き出るほど張り詰めていた。深く入ったスリットからは、Tバックの腰紐が覗いている。

 そんな扇情的過ぎる格好のまま、むわりと匂い立つ白い素足をハイヒールに収めた彼女は、アタッシュケースを手にこの部屋を後にして行く。くびれた腰を左右に振り、乳房と巨尻をぶるんぶるんと揺さぶって歩く彼女の姿は、廊下ですれ違う男達の粘ついた視線を一身に集めていた。
 その全てを意に介することなく、彼女は威風堂々とした佇まいで歩みを進めている。熟れた雌のフェロモンが、その全身からむわりと漂っていた。極上の身体を周囲に見せ付けるように歩む彼女は、挑発的な笑みを浮かべている。

「……生憎、乱暴でガサツな男は好みじゃないのよ。捕まえられるものなら、捕まえてみなさい。ジークフリート・マルコシアン」

 凛々しく気高い彼女の双眸は、迷いの無い色で真っ直ぐに前だけを見つめていた。
 この国の象徴たる「救国の英雄」が敵に回ろうとも、決して自分を止めることは出来ない。そんな自信に満ち溢れた彼女の眼は、元特務捜査官としての輝きを宿していた。

 例えこの先
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