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八条学園騒動記
第七百五話 巨人の様にその六

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「エウロパ建国時のだ」
「動乱があり」
「その動乱でもな」
「散々にでしたね」
「欧州各国は敗れた」
「何度も」
「連合の者達は余裕がないにしても」
 このことは事実だった、大尉が見ても上等兵がそうしても。
「しかしな」
「愚かではないですね」
「そして身体能力もな」
 これもというのだ。
「かなりだ」
「高いですね」
「バイキングにだ」
 さらにというのだ。
「学者、科学者の頭脳をだ」
「加えたのがですね」
「連合の者達だ、野蛮であってもな」
 大尉は連合に対して今度はこう言った。
「しかしな」
「それでもですね」
「それ以上にだ」
 まさにというのだ。
「優れたものをだ」
「持っていますね」
「だから強いのだ」
 連合はというのだ。
「そして発展もだ」
「続けていますね」
「そうした国だからな」 
「今こうしてですね」
「見ている、そしてな」
 そのうえでと言うのだった。
「学んでいるのだ」
「我々は」
「しかしな」
 ここでだった、大尉は。
 自分達の横を二メートルを優に超える大柄なアフリカ系の少年が擦れ違ったのを見てそれで上等兵に話した。
「見たな、あの少年を」
「大きかったですね」
「あれがこの国ではだ」
「普通ですね」
「そうであることがな」
 それがというのだ。
「恐ろしい」
「やはり食事ですね」
 上等兵はその原因を話した。
「栄養がです」
「かなりだ」
「ありますね」
「伊達にいつも山の様に食べている訳じゃないな」
「牛馬の様に」
「そうだ、牛馬の様に食べてだ」
 大尉は食堂での食事のことを思い出しつつ上等兵に話した、実は二人共満腹で苦しい位である。歩けるだけの余裕はあるが。
「鯨の様に飲む」
「それが連合ですね」
「飲むのは酒だけでなくな」
「他のものもですね」
「お茶やコーヒーもだが」
 こうした飲みものだけでなくというのだ。
「さらにだ」
「牛乳や野菜ジュースもですね」
「果物のジュース、それにだ」
 大尉はさらに話した。
「豆乳もだ」
「あの飲みものもですね」
「連合ではよく飲むな」
「まさに鯨の様に」
「お茶も色々種類が蟻な」
「抹茶等も」
 尚エウロパではお茶と言えば紅茶であり他はない。
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