第七百五話 巨人の様にその一
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巨人の様に
高等部に入ってだ、上等兵は大尉にすぐに言った。
「大きいですね」
「誰もがな」
「中等部でもです」
先程まで自分達がいたそちらもというのだ。
「かなりだ」
「そうだったがな」
「こちらはです」
高等部はというのだ。
「尚更です」
「成長期に入りな」
「その成長が本格化してきて」
「それでだ」
「さらに大きくなっていっていますね」
「連合の平均身長は知っているな」
「はい」
上等兵は答えた。
「成人男子で一九〇であり」
「成人女性で一八〇だ」
「そうでしたね」
「それ位あるからな」
「大きいですね」
「バイキングの様にな」
大尉はこうも言った。
「大きい」
「左様ですね」
「実はバイキングは一七〇程だった」
その背はというのだ。
「だがな」
「当時はですね」
「小柄だったからな」
「欧州においても」
「ローマ人でもな」
ローマ帝国の頃のというのだ。
「平均で一六〇程だ」
「そうでしたね」
「そこから見るとな」
「バイキングは大きいですね」
「カエサルは一八五あったが」
「規格外の大きさでしたね」
「オクタヴィアヌスの一五八でだ」
彼の背はそれ位だったという。
「普通だった」
「そうでしたね」
「むしろな」
「カエサルが大き過ぎましたね」
「頭一つ分はだ」
他のローマ人達と比べてだ。
「大きくな」
「かなり目立ったでしょうね」
「間違いなくな」
「そして連合ではですね」
「この通りだ」
「高校生からですね」
「ここまで大きくな」
それでというのだ。
「まるで巨人だ」
「巨人の国ですね」
「図体が大きくだ」
そしてというのだ。
「その体格を活かしてだ」
「そうしてですね」
「やたら動く」
「そうした国ですね」
「何でも頭もな」
こちらもというのだ。
「いいそうだしな」
「知能指数もですね」
「つまりだ」
「連合は、ですね」
「あらゆる点でエウロパよりもな」
「優秀ですね」
「混血してだ」
そしてというのだ。
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