第二十四話 夢幻の森その六
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「文字に貨幣もな」
「統一したな」
「そうして統治をしやすくして」
「また一つの国にな」
「した」
文化そして文明の面から見てもというのだ。
「それこそがな」
「始皇帝の功績やった」
「お陰でな」
羅はさらに話した。
「中国はそれから何度もな」
「分裂したな」
やはり中国人の施が応えた。
「三国時代も六朝時代もな」
「金と宋の時代もな」
「そうなってきたが」
二千年以上に及ぶ歴史の中でというのだ。
「そやけどな」
「また統一出来た」
「そうなったんはな」
「度量衡も貨幣も文字も同じやった」
「そうやったからな」
それ故にというのだ。
「考えてみたらな」
「そうした政策が始皇帝最大の功績やな」
「ほんまにな」
「そういうのがまとまってるとな」
トウェインも言った。
「例え分裂してもな」
「一つになりやすいわ」
メルヴィルが応えた。
「測りとか道の幅とかが同じで」
「文字もそうでな」
「貨幣もやとな」
「分裂しにくいし」
「例えそうなっても統一が楽や」
「欧州はそれがないからな」
「よおさんの国に分かれてるな」
この地域はというのだ。
「ローマ帝国以後」
「そやな」
トウェインもそれはと応えた。
「ゲルマン民族が流入してな」
「あそこで言語が変わったな」
「文字はそのままやけどな」
「アルファベットでな」
「しかしな」
それでもというのだ。
「ローマ帝国が崩壊して」
「そのゲルマン民族の流入でな」
「東西に分裂して」
「西ローマ帝国が崩壊して」
この国の皇帝であるホノリウスがあまりにも無能であった為その崩壊は加速されたと言われている。
「ゲルマン民族の言語も入って」
「そしてな」
「度量衡もそれぞれになって」
「ばらばらになった」
「そやな」
「東欧もな」
東ローマ帝国の方もというのだ。
「やがてスラブ民族が来て」
「定着してな」
「それでそっちの言語も入って」
「やっぱり度量衡もな」
「その国それぞれになって」
「もう欧州はな」
「多くの国に分かれたわ」
そうなったというのだ。
「ローマ帝国まではな」
「一つやったが」
「それが変わったが」
「そやな」
「中国と違ってな」
「そうなったわ」
「貨幣もな」
こりらもというのだ。
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