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神々の塔
第二十四話 夢幻の森その四

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「ほんまに」
「そうなんやな」
「いや、日本人から見たら」 
 綾乃はさらに言った。
「おもろい名前やし」
「女の子ポンってな」
 芥川は笑って応えた。
「なるな」
「それで覚えて」
「興味持ったんやな」
「あとニャメって女神様も」
 こちらもというのだ。
「実は好きやねん」
「ああ、その女神様は猫やな」
「そんな感じやし」
「けど実は猫とはな」
「関係ないし」
「猫は同じアフリカでもな」 
 そちらに起源がある生きものだがというのだ。
「エジプトや」
「そやね」
「オニャノコポンとかニャメはまた別の地域や」
「そっちの神様やね」
「こっちの世界ではエジプトの神様はアフリカの南で信仰されてるけどな」
 芥川はこのことも話した。
「ナイル川上流で」
「あの辺りやね」
「下流はイスラムの勢力圏や」
「この世界でもそやね」
「北アフリカとメソポタミアにな」
「何と言ってもアラビアやね」
「そして中央アジアもな」 
 この地域もというのだ。
「イスラムや」
「あの宗教の勢力やね」
「こっちの世界でもな、やっぱりイスラムは凄いわ」
 芥川が見てもだ。
「かなりの勢力や」
「そうなってるね」
「寛容でわかりやすい教義でな」
「教えも実践しやすいし」
「束縛も少ないさかいな」
 中世のキリスト教と比べると全く違う、実はイスラム教は戒律は緩やかであり束縛も少ない宗教なのだ。
「それでな」
「この世界でも信者さん多くて
「それでや」
 芥川はさらに話した。
「この世界では一人が複数の宗教を同時に信じてもええが」
「イスラムはちゃうね」
「ムスリムになったら」
 それならというのだ。
「もうな」
「他の宗教はあかんね」
「絶対に信仰するっていうのがな」 
 アッラー、イスラム教の神をだ。
「イスラムや」
「そうした意味の言葉やし」
「それでな」
「この世界でもやね」
「イスラム教徒はな」
「他の宗教を信仰してへんね」
「あの宗教はそこがちゃう」
 芥川は話した。
「ほんまな」
「この世界でもそやね」
「別に他の宗教を否定せんけどな」
 イスラムにそれはない、貢納を納めればそれでいいのだ。
「けどな」
「他の宗教と一緒に信仰は出来へんね」
「そこは絶対でな」 
 それでというのだ。
「この世界でもな」
「エジプトの神様はナイル川の上流にやね」
「移った形になってる」
「下流はイスラムの勢力圏になってるさかい」
「元々ナイル川の神々やしな」
 エジプトの神々はというのだ。
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