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デリヘル嬢の正体
第二章

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「それじゃあな」
「はい、宜しくお願いします」
 その娘は笑顔で言い三島も部屋に入れた、その翌日。
 彼は森田と共に牛丼のチェーン店に入ってそこで牛丼を食べつつ彼にこのことを話した、そして言うのだった。
「本当にどっかでな」
「その娘に会った覚えがあるんだな」
「そうなんだよ」 
 こう言うのだった。
「どうもな」
「気のせいじゃないのか?」
 森田は牛丼を食べつつ応えた、二人共特盛であり三島は紅生姜を森田は玉子を入れている。
「テレビに出てる人に似てるとかな」
「そういうのか」
「ああ、たまたまな」
「似てるか」
「そうじゃないか?」
 こう言うのだった。
「あることだろ」
「それはな」
「ああ、だからな」
 森田は自分と同じものを食べている三島にさらに言った。
「別にな」
「気にすることはないか」
「そうだろ」
 こう言うのだった。
「別にな。それはそうとお前副業してるって言ったな」
「在宅ワークでな」
「そうだよな」
「オンラインでやり取りしながらな」
 そのうえでというのだ。
「相手とそこで話をしながらやってるよ」
「空いてる時間にか」
「仕事から帰ってな」
「それでそこで稼いだお金でか」
「本業で稼いだのもでな」
 両方だというのだ。
「風俗行ってるんだよ」
「そうしているな」
「ああ、それでな」
 三島はさらに話した。
「今やり取りしてる相手の人若くて奇麗な」
「そうした人か」
「顔にマスクをしてるけれどな」
 それでもというのだ。
「目は奇麗だよ」
「そうなんだな」
「その人とやり取りしながらな」
「そっちもやってるんだな」
「そうだよ、借金をするつもりはないし」
 この辺り三島はしっかりしていてあくまで自分の持っている分だけで遊んでいるのだ。
「今日も帰ったらな」
「副業もか」
「頑張るよ」
「そうしろよ」
 森田は笑って応えた、そして実際にだった。
 三島は会社から帰ると夕食とシャワーの後で副業に入った、パソコンのスイッチを入れてであった。
 仕事をはじめた、それで相手の人とのやり取りに入ったが。
 あることがわかった、それで次の日彼は会社で森田を社内の人が来ない場所に呼んでこっそりと話した。
「この前の風俗の娘誰かわかったんだよ」
「へえ、誰なんだそれは」
 森田は三島のその言葉に興味を持って顔を向けて問うた。
「一体」
「副業の在宅ワークのやり取りしてる人だった」
「そうだったのか」
「お互いマスクしていてわからなかったけれどな」
「副業の時はか」
「こんなご時世だからな」
「今も俺達マスクしてるしな」
 森田もそれはと応えた。
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