第三章
[8]前話
「わしはな」
「それを認めて」
「あの娘を諦める」
「それじゃあそういうことで」
「うむ、まあ魔女もわし位になると相当長生きじゃ」
「まだまだ時間がありますね」
「他の娘を探そう」
是非にと言うのだった。
「そうするぞ」
「それでは」
ジャックは笑顔で頷きました、そしてです。
彼はグリーンマンのお家に戻ってことの結末をお話しました、するとグリーンマンはほっとしましたがその後で、です。
笑顔になってで、ジャックに言いました。
「よかった、では娘はな」
「僕の奥さんにですね」
「なってもらう、しかしな」
「しかし?」
「お前さんカードが強いな」
このことを言うのでした。
「わしもあの婆さんもな」
「カード強いですか」
「そうだが」
「いや、実はです」
「実は?どうしたのだ」
「僕カードに魔法を使っていて」
そしてというのです。
「相手が出すカードがです」
「わかるんですか」
「はい、そして」
ジャックはさらにお話しました。
「相手の目や表情、それに唇の動きをです」
「見るのか」
「そうしたらです」
それなというのです。
「わかります」
「そうか、カードも魔法か」
「そうだと思います」
「そういうことか、どうやらあんたは本当の魔法使いだな」
「カードにも魔法を使ったので」
「ああ、では約束だからな」
それでとです、グリーンマンはあらためて言いました。
「娘を頼むぞ」
「わかりました」
ジャックは笑顔で頷きすぐにグリーンマンと同じお肌と髪の毛と目の色で、です。
木の葉の服を着たとても可愛らしい女の子を紹介されました、そしてその娘と結婚して幸せな夫婦生活に入りました。スコットランドに伝わるお話です。
カードの強い魔法使いのお話 完
2023・5・16
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