第二章
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「私はそなたとだ」
「共にいたいですか」
「それに病ならだ」
ディオニュソスはさらに言った。
「我が共に医学の神もいるしな」
「だからですか」
「彼に診てもらえば」
そうすればというのだ。
「きっとだ」
「病も治りますか」
「そうなる、だからな」
それ故にというのだ。
「諦めるな、必ずだ」
「私は助かりますか」
「最後の最後まで諦めるな」
ディオニュソスは必死の顔で言った。
「いいな、だからだ」
「私もですか」
「そうだ、諦めずな」
そのうえでというのだ。
「病を治すのだ、そしてだ」
「ディオニュソス様と共にですか」
「時を過ごそう、いいな」
「そこまで言われるなら」
それならとだ、カリュアも頷いてだった。
彼の告白を受け入れた、ディオニュソスは早速自身の力だけでなく友人である医学の神にもオリンポスの他の神々も頼ってだった。
カリュアの病を治そうとした、だが。
「残念だが」
「そなたでも無理か」
「あの娘の病はあまりにも重くだ」
医学の神はディオニュソスに首を横に振って答えた。
「私でもだ」
「救えないか」
「済まない」
実際にディオニュソスに申し訳ない顔で答えた。
「幾許もなくだ」
「カリュアは命を落とすか」
「そうなる」
こう言うばかりだった。
「どうしてもな」
「そうか、しかしそれでもだ」
「そなたはあの娘と共にいるな」
「そうする、この想いは消えない」
ディオニュソスは本気の顔と声で答えた。
「だからな」
「ではそうするのだ、それこそがだ」
「彼女に対しての誠意だな」
「確かに私は恋多い神だ」
自分でこのことを認めた。
「色々浮名を流している、しかしな」
「それでもだな」
「その一つ一つはな」
「真剣だな」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「カリュアに対してもだ」
「最後の最後までだな」
「彼女を愛する」
「そうだな、では私もな」
「何とかだな」
「力を尽くす」
酒の神にこのことを約束してだった。
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