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機動戦士ガンダムSEED DESTINY the oath
戦火の兆し act2
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拳を握り、満面の笑みを浮かべながらそう語るルナマリアを見て、もうルナマリアの前でバカをやるのは辞めようと。そう誓ったシンであった。
ルナマリアとシンが話していると。ハンガーに議長やアスハ代表達がやってきた。その先頭にはたった今話題に上がっていたゼラが居た。
ここからでは何を話しているかは聞き取れないが、アスハ代表が議長に抗議しているようにも見える。
次の瞬間、ハンガー内にアスハ代表の声が響き渡った。
「だが!我々は誓ったはずだ!もう悲劇は繰り返さない!互いに手をとって歩む道を共に選ぶと!!」
その言葉を聞いた瞬間、シンの中で何かがキレた。
「流石、綺麗事はアスハのお家芸だな!!」
シンはとびっきりの侮辱を、憎しみを言葉に乗せ、言いはなった。
「シン!?ちょ、ちょっと...」
「おい!このバカ!!」
その場に居たルナマリアとゼラが慌ててシンを宥めようとするが。あまりの唐突な言動にどうしたら良いのか分からない様子だった。
『敵艦捕捉。距離8000!』
その時、艦内にアナウンスが入る。
シンの発言に凍り付いていた整備班のスタッフ達が、一瞬で動き出した。まるで先程の出来事を無かったかのようにするように。忘れるように。
しかし、カガリだけはシンの瞳の奥にある憎しみの炎を忘れる事ができずに、その場に立ち尽くしていたが。ゼラに促され、その場を後にした。
「シン、まぁ色々とあるだろうが...とりあえず戦闘に集中しろよ?まぁルナマリアが居るし問題ないか!」
『何よそれ?私の心配はしてくれないわけ?』
ゼラはリバティのコックピット内で待機しながらシンとルナマリアへ通信をいれる。シンのメンタルが心配だった。
ルナマリアも気を使ってくれたのだろう。明るく返してくれた。
『...二人ともごめん、やっぱり俺...オーブが、アスハが...』
シンは悔しそうな、やるせなさそうな表情をしている。アイツの過去は確かになかなか乗り越えられるものでは無いだろう。しかし...
「おい、いつまでもウジウジしてんじゃねぇよ。俺達がしっかりしなきゃミネルバは沈むんだぞ?」
俺の言葉にシンはハッとする。
『ゼラの言う通りね。私達でミネルバを、皆を守りましょ?』
ルナマリアも諭すようにシンに言葉をかける。
シンは暫く目を瞑る。やがて覚悟を決めたのか、再び開いたその眼には憎しみではなく、決意の炎が灯っていた。
『2人とも...あぁ、やってやるさ!』
『インパルス、発進スタンバイ!』
さぁ、戦闘開始だ。アーモリー・ワンの雪辱を晴らそうとゼラも意気込む。
このとき彼らはまだ知らなかった。ミネルバは狩る立場ではなく、狩ら
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