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機動戦士ガンダムSEED DESTINY the oath
戦火の兆し act2
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を...大体あなたはいつもそう!後先考えずに...」

「...申し訳ございません」

頬にガーゼを張りつけたゼラの全く感情の無い声でそう答える、話を聞いているのか分からないその様子にとうとうタリアは椅子から立ち上がった。

「まぁタリア、それくらいにしてあげないか?彼だって知らなかったようだし。戦闘の後で疲れているだろうしね?」

目の前ではタリアによるゼラへの説教大会が繰り広げられていたが。流石に見かねたのか、議長が止めに入っていた。
タリアもそれを受けて少し落ち着いたのだろう。カガリ達に謝罪をし、席に着いた。

「本当に...お詫びの言葉もない」

「いや、まぁ...」

議長がカガリに対して謝罪を行うが、カガリも歯切れの悪い受け答えになってしまい、二人の間に気まずい空気が流れる。

「議長、では私はこれで失礼します。代表とも今後について色々と話し合いをせねばなりませんでしょうし...私が居てはままならないでしょう?」

この男は反省という言葉を知っているのだろうか?しれっとそんな事を言いながら退出しようとする。

「まぁ待ちたまえ。もしよろしければ艦内を少しご覧になっていただこうと思っていてね。ゼラには是非とも案内を頼みたいのだが」

「はっ!」

そう敬礼したゼラは先程までとは異なり、いきいきと返事をする。

「しかしあまり艦長を困らせてはダメだよ?落ち着いたらきっちり艦長と話し合わなくてはね」

瞬間、ゼラの顔がまた絶望に染まった。










「オーブのアスハだって!?」

ハンガー内にシンの声が響き渡った。
シンは先程の戦闘で援護してくれていたザクに乗っていたのが、あのカガリ・ユラ・アスハだとルナマリアから聞かされ耳を疑った。

「うん。私もビックリした。こんなところでオーブの姫様に会うとはね!...でもそれよりゼラがね」

「ん?ゼラがどうかしたの?」

さっきまでいきいきと話していたルナマリアの顔が急に曇る。

「オーブの姫様にナンパしたの...」

シンは意味が分からなかった。いや、元々頭のおかしいヤツだとは思っていたが、1国の軍人が他国のVIPを口説くなんてCE史上初の出来事だろう。
アカデミーの頃から言われていたが、黙っていればイケメンというのが、同期からのゼラの評価だった。
パイロットコースの連中はあいつの中身を間近で見ていた為、ゼラとお近づきになろうという女性は居なかったし。
他のコースの人間であっても、付き合いが長くなればなる程、ゼラ自身のぼろが露呈しまっていた。

「...まぁゼラだから。アイツなら...まぁ、うん。それで?その後どうなったんだ?」

「もちろん!私がお灸を据えてやったわよ!」


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