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機動戦士ガンダムSEED DESTINY the oath
戦火の兆し act2
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いことを祈りつつ、リバティへと向かった。
ミネルバのブリッジ内では、タリアが忌々しげに為息を吐き、先の振動でずれた帽子をかぶり直していた。
「やってくれるわ!こんな手で逃げようだなんて...」
ボギー・ワンは船体の一部を分離、ミネルバの船首へぶつけてきた。恐らく分離したのは予備の推進材だろう、船体のダメージはほぼ無いが、その衝撃は凄まじいものだった。こちらが体勢を立て直している間に離脱してしまった。
敵はかなり手強い部隊のようだ。そんな敵にザフトの最新鋭機である、カオス、アビス、ガイアが渡ってしまう危険性をタリアは良く理解していた。
ユニウス条約が締結された今、MSの保有制限があるなかで高性能な機体はその1機だけでも、両軍のパワーバランスを覆し得ないのだ。それが1度に3機も渡ってしまったら...タリアは意を決したように議長へと振り返った。
「今からでは下船することもできませんが、本艦は引き続きあれを追うべきと思います。議長のご判断は?」
「私の事は気にしないでくれたまえ、艦長」
デュランダル議長は温厚そうな笑みを浮かべながらそう答えるが、すぐにそれは深厚そうな表情へと変わってしまった。
「私だってこの火種。放置すればどれほどの大火になって戻ってくるか、それを考えるのが怖い。あれの奪還、もしくは破壊は現時点で最優先責務だよ」
「ありがとうございます」
タリアは議長の了承を得られたことに安堵しながら、クルー達へ指示を出し、コンディションをレッドからイエローへと変更し、ブリッジの遮蔽を解除した。
タリアも肩の力を抜き、議長へと微笑みかけた。
「議長も艦長室でお休みください。ミネルバも足自慢ではありますが、敵もかなりの高速艦です。すぐにということはないでしょう。メイリン、ご案内して」
「は、はい!」
メイリンに議長の案内を頼んだその時、モニターにルナマリアが写る。何故だかすごく嫌な予感がした。
『艦長、戦闘中のこともあり、ご報告が遅れました』
「どうしたの?」
『実はゼラが...』
タリアの長きに渡る苦悩がここから始まったのであった。
ミネルバの艦長室ではオーブの代表としてカガリと、ボディガードとしてアスランー今はアレックス・ディノがデュランダル議長と面会を行われようとしていた。
彼女らは議長と会談中に今回の騒動に巻き込まれ、退避も出来ない状況の中、ミネルバへと乗り合わせてしまった。
そして今、議長と今後の事について話し合いが行われるのかと思いきや...
「あなたにはザフトの軍人である自覚はないの!?」
「...申し訳ございません」
「彼女はオーブの国家元首!VIPなのよ!?それ
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