第七十五話 天下茶屋その八
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「行きましょう、まずは商店街に」
「そちらね」
「すぐそこですし」
今私達がいる教会からです。
「行きましょう」
「ではお願いするわ」
私は新一君に案内されて商店街に入りました、アーケードの下の商店街は結構細い道が曲がって続いていました。
そして古いお店が並んでいますが。
「あれっ、ここって」
「どうしました?」
「朝の連続ドラマで出てなかった?」
「ふたりっ子ですね」
「ええ、昔のドラマだけれど」
本当に結構な、です。
「私観たことあるからね」
「ご存知ですか」
「ここはね」
「はい、ここはです」
新一君も答えてくれました。
「ふたりっ子の舞台で北乃きいさん主演の映画の」
「映画でもなのね」
「ラブファイトっていう」
「その映画でなの」
「制服姿で出ておられて」
そうだというのです。
「この商店街が舞台なんですよ」
「下町って感じで絵になるからかしら」
「そうだと思います、ここはまだ賑やかですからね」
「そうよね、駅前の商店街ってね」
大抵の場所はです。
「酷いことになってるから」
「シャッター街ですからね」
「そう思うとね」
本当にです。
「この商店街はかなりいいわね」
「そうですよね」
「それで新一君は子供の頃からこの商店街行ってるのね」
「そうなんですよ」
私に笑顔で答えました。
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