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働け!船坂・・・。
三話「サンバのリズムでウッヒョイ農家パラダイス。」
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する文字は活字に改して考えると何文字くらいだろうか?
しかし、こんな空気をブレイクする影、我の背後にあり。
「おい!船坂ァアア!!!仕事ほっぽって何してんだ!!ふざけんな船坂!!船坂!!」
大事なことなので三回言いました。
「B・・・BBA・・・。」
今の俺の顔には、でかでかとセリフ同様「BBA」と書かれているに違いない。
「ねぇ、君呼んでるよねアレ。ていうか君、さっきヤツらが探してた「船坂」だよね。」
「え!?知らん知らんあんなBBA!!俺の知り合いにあんなBBAいるわけねーじゃん!BAKAだなぁ!山本君は!」
「誰がババアだーーー!!!ぶっ殺すぞ船坂!!」
なおかつ空気を読まない本屋。もはや懐かしのワード「KY」で執拗に罵倒すんぞコラ!!
「・・・やっぱり君を呼んで・・・。」
「聞こえねぇ!!もうやたらめったら高い機械音のようなものしか聞こえんぞ私は!」
「耳鳴りだそれは。」
どーしょーもねぇー、どーしょーもねぇ!!もうどーしょーもーねぇーったらどーしょーもねぇー!!
その時、耳鳴りの他に聞こえる声があった。優しく、それは愛で柔らかく包んでくれているかのような暖かい声。
「聞こえる・・・」
「え?」
俺には聞こえる・・・。いやもうこの声に頼るしかなかろう・・・じゃあねーと俺は俺でも対処しきれない数のヤクザに囲まれ、楽園へと旅立つことになってしまう気がする。
「に・・・」
「?」
視界の端っこで山村が不思議そうな顔をしているが、そんなことはお構いなしだぁーーーー!!!
「スタコラサッサ!!」
逃げる▼
「あっ!!やっぱアイツ船坂だ!!ちょっ待て!!何したんだ君ヤクザに!!」
無実だぁーーー!!!でも死にたくないから逃げます私!地平線の果てまでぇ!!
「おーい!!待ってってば!!話があるんだ!!」
「ええい!!追いかけるな山芋!!もうほっといてくれぇ!!」
「や・・・山芋!?それ僕のこと!?」
4、5人のヤクザを相手に喧嘩すんのは大好きだがわざわざ地獄の橋を渡るほど肝がシットダウンした俺じゃあない。喧嘩が好きでも死ぬのは怖い、それが俺っつー男だ。
まぁそれはさておき!!今は逃亡なう!!

船坂幸次郎(25) 名前に反して幸せの訪れない男。そのためか、いまだ就職できず。

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