第五幕その八
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「楽しめることを瞬時に察するそれは」
「特に笑えることでじゃな」
「うん、何かとね」
「それじゃ、それでじゃ」
「今はだね」
「そうじゃ、こうしてな」
「お化け屋敷をだね」
「楽しんでおるのじゃ」
「成程ね」
「うむ、ではな」
「引き続ぎだね」
「お化け屋敷を巡ってな」
そうしてというのです。
「楽しもうぞ」
「それではね」
楽しくお話をしてでした。
皆でお化け屋敷を巡りました、そうして驚くことを楽しんででした。
出口から出た後で神社の中を回って参拝もして絵馬や破魔矢、お守りももらっておみくじも引きますと。
「大吉じゃ」
「僕もです」
王子はリンキティンク王に笑顔で応えました。
「いいことばかり書かれています」
「よいのう」
「私もです」
「僕もです」
「僕もでした」
「私も大吉でした」
「僕だって」
ナターシャ達五人もでした、そして他の皆も大吉で。
魔法使いがです、笑顔で言ってきました。
「オズの国のおみくじや占いは絶対にだよ」
「大吉ですか」
「そうなんですね」
「それが出るんですね」
「誰が引いても」
「何処でもですね」
「そうだよ、幸せに包まれている国だからね」
それでというののです。
「おみくじとかで出るものもね」
「大吉しかない」
「そうなんですね」
「オズの国ですと」
「それで大吉が出て」
「その通りになるんだね」
「そうだよ、だから安心して引けるんだ」
そのおみくじもというのです。
「そうなんだよ」
「あのーーです」
チクタクもおみくじを引いています、そのうえで言うのでした。
「私はーーです」
「何と出たの?」
「はいーー楽しいーー乗りものにーーです」
王女に答えます。
「出ましーーた」
「楽しい乗りもの?」
「その様にーーです」
「何かしら」
「ああ、それはじゃ」
リンキティンク王はそう聞いて言いました。
「あれじゃな」
「あれーーとーーいいますーーと」
「チンチン電車じゃな」
「チンチン電車?」
「街の中を走る鉄道じゃ」
それだというのです。
「この街にはそれが走っておる場所もあるのじゃ」
「そうーーですーーか」
「オズの国にも幾つかあるのう」
「そうーーでしょうーーか」
「あれじゃ、路面電車じゃ」
ここでこうチクタクにお話しました。
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