師弟と父子
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み込まれているのだから。
何時来るのか分からないセルとフリーザの脅威に出来るだけ悟飯を鍛えておくのが自分の使命だとピッコロは気合を入れた。
一方のカプセルコーポレーションの重力室ではベジータとトランクスが向かい合っていた。
「父さん、行くよ!」
「全力で来い、良いな」
互いに超化して超サイヤ人に変身すると構えた。
もうトランクスの背丈は初めて過去に来た未来トランクスと変わらない。
初めての親子の修行は改めて思い返すと問題点ばかりだった。
未来トランクスのパワーに偏り過ぎた変身についても自分が言えば防げたことだ。
ただ、あの時の自分は妻子に対して今ほどの関心はなかった。
しかし、あの日から今でも思うことがある。
もし、セルとの最初の闘いで敗れた時にもう一度未来トランクスと精神と時の部屋に入っていれば、未来の息子はあの時の双子のような爆発的な力を手に入れることが出来たのではないかと。
「トランクス、俺に一撃を当ててみろ。」
「うん!」
トランクスが足に力を入れ、ベジータに拳を突き出す。
鋭く重い一撃をベジータは顔を横にずらしてかわすと、トランクスはラッシュを繰り出す。
「だああああっ!!」
悟林との長い付き合いのせいか動きが悟林に近い物になっている。
未来トランクスも悟林と同じ動きだったが、こっちのトランクスはそれ以上だ。
「だっ!!」
「がっ!?」
かわし続けていたベジータだが、トランクスの僅かな隙を突いて顔面に拳を叩き込む。
よろめくトランクスだがすぐに持ち直した。
昔の天下一武道会に備えての修行の時はあっさりと吹き飛ばされていたのにだ。
「(これがガキの成長か…)」
昔の自分ならこんな気持ちは微塵も感じなかっただろうし、寧ろ疎ましく思っていたかもしれない。
我ながら良くここまで変わったものだ。
ベジータの拳と蹴りを何とか防ぎながら、トランクスは何とかベジータに一撃を入れようとする。
しかしベジータはトランクスよりも多くの実戦を経験し、技術もウイスとの修行で高まっており、おまけにベジータの最大の問題点でもあった本人も他人も気付かなかった程の気の技術の拙さはヤードラット星での修行で克服済みだ。
そう簡単にトランクスに一撃を当てさせはしない。
「どうした!それでは俺に一撃を当てられんぞ!!」
「絶対に当てて見せるよ父さん!!」
必死に攻撃を捌いて何とかベジータに一撃を入れようと隙を狙うトランクス。
「行くぞっ!」
ベジータの攻めが激しくなり、トランクスは防戦一方だ。
「ぐ…っ!」
トランクスはベジータの拳を受けるだけになり、ここまでかとベジータの攻め
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