師弟と父子
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強烈な一撃に悟飯は思わず死を覚悟したが、ダメージから復帰したピッコロが腕を伸ばして悟飯をギリギリで射程内から離脱させる。
「チッ」
舌打ちしながら気功波を地表で爆発させると直撃は避けられたが爆発の余波で充分過ぎるダメージを与えたはずだ。
「ピッコロさんの回復が早いおかげで命拾いしたね悟飯」
「あれだけの攻撃をしながら息切れすらしていないとは…我が弟子ながら末恐ろしいぜ…」
「で?ピッコロさん、私が怠けているように見える?」
「…分かった。疑ってすまなかったな」
「分かれば良いんだよ。私の心配はしなくても大丈夫だよ。ピッコロさんは悟飯ちゃんのことだけ考えて…目を離すとすぐにポンコツになるんだから。ピッコロさんも良く分かってるでしょ?」
「ああ…もうお前には教えることはもう何一つ無さそうだ…」
ピッコロの声はどこか寂しそうだ。
かつてのセル達人造人間に対抗するために悟空と精神と時の部屋に入った時点で既に自分の手から離れていったのだ。
今では戦闘力・技術共に自分など足元にも及ばない天使のウイスの元で修行しているのだから教えられることなど最早皆無だろう。
「何言ってるの、私の本格的な闘いの修行をしてくれた最初の師匠はピッコロさんじゃない」
最初に武術を教えてくれたのは悟空だが、あれは基本中の基本で本格的な戦闘の修行をつけてくれたのはピッコロだ。
「未来のトランクスさんが生き残れたのだってピッコロさんが教えてくれたことを私が教えられたからってのもあるしさ、今の地球があるのはピッコロさんのおかげだよ」
ベジータの息子と言うことで忘れられがちだが、未来トランクスは未来悟林の弟子なのでピッコロの技術が取り入れられているのだ。
悟空の剛とピッコロの柔を融合させた型は未来の世界を守る大きな力となっている。
今でも悟林の基本的な武術の型は変わっていないのでピッコロの技術は悟林の強さを支えている物の1つだ。
「…そうか」
「うん、それじゃあ私は帰るよ。2人は早くパンちゃんを迎えに行ったら?大分離れちゃったからね…私はこれからカプセルコーポレーションに用があるから…じゃあね」
悟林はそのまま飛び去ってしまい、ピッコロは強く成長して巣立っていった愛弟子を優しく見つめていた。
「悟飯…神の気を纏っていない同じ条件で悟林に勝てないようでは話にならん。徹底的に鍛え直すぞ」
「え、ええ!?ま、待って下さいよピッコロさん!僕姉さんにボコボコにされてボロボロなんですけど…」
「その程度で弱音を吐くな!あの姿に自在になれるようにならなければセルには勝てんぞ!!」
時間が経てば経つほどにセルは更なる進化を重ねるだろう。
あのセルには超天才戦士達の細胞が組
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