師弟と父子
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いは教えていないかを尋ねる。
「まだ早いと思ってな。まだ教えてはいない」
いくらサイヤ人の血を引いていると言ってもまだパンは舞空術が使えるようになったばかりだ…。
いや、悟空(地球組)達と悟林達が気功波→舞空術だったことを考えるとどうなのだろうとは思うが、悟空達の場合は当時の地球で舞空術を使える者が少なかったこと、悟林達は舞空術よりも攻撃面を重視する必要があったので事情が違う。
「それが良いよ。危ないし」
パンは赤ん坊時代から高い潜在能力を見せてきた。
もし、悟飯のように感情の高まりで発露するかもしれないなら教えないに越したことはない。
「でも姉さんは今のパンくらいの頃からかめはめ波撃ててましたよね…」
「私はちゃんと鍛えてるから問題ないの」
「ねえ、伯母ちゃん。手から出す気功波教えて」
「駄目」
パンの頼みを容赦なく一蹴する悟林。
確かにパンの才能なら気功波はすぐに使えるだろうが、悟林からすればパンは赤ん坊の頃からの問題児(悟林が知る赤ん坊のサイヤ人はトランクスとパンしか知らないが)である。
大人しかった赤ん坊だった頃のトランクスと比べて無駄に悟飯から潜在能力を引き継いだせいで赤ん坊時代から舞空術が使える上にそれなりのパワーもあったこともあり、変な場所に向かっていったりと手を焼かされた記憶しかない。
そんなパンに攻撃力のある気功波なんて教えられるわけがなかった。
「姉さん、少しくらい教えてあげても良いじゃないですか…」
頼みを一瞬で切り捨てられたパンは涙目になっており、悟飯はパンの頭を撫でながら非難する。
「赤ちゃんの頃から暴れ回って、無駄に持て余すような潜在能力を持ってる上に後先考えないお前の子供だから教えることにも慎重になるんだよ馬鹿…とにかくパンちゃんは気功波なんて駄目。まだ早い」
「何で!?伯母ちゃんはパンと同じくらいで使ってたって…」
「駄目な物は駄目。聞き分けなさい、パンちゃんが誰かを怪我させたらみんなに迷惑がかかるんだから…せめて気と感情のコントロールが出来るようになるまでは我慢しなさい」
自分達はまだしもパンはサタンの孫なのでもし、感情に任せて気弾や気功波を撃ってしまったら怪我人どころか死人を出してしまい、大変なことになる。
特に父親の幼少期の悟飯は一度感情が昂ると後先考えずに力を放出する所があったのでもしかしたら悟飯の性質を受け継いでいるのではないかと思うと無闇に教えられない。
「パン、聞き分けろ。お前はまず気のコントロールを極めねばならない。気のコントロールが出来なければ気功波は使えんし、もし使えてもロクな結果にならん」
ピッコロもパンが赤ん坊時代から世話をしているためにパンの父親譲りの潜在能力を目の
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