師弟と父子
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
煎じて飲ませてやりたいくらいだ。」
悟林はもう人造人間との闘い時点で一人前の戦士になったのに対して悟飯は未だに詰めの甘さが目立ち、まだまだ一人前とは認められない。
深く溜め息を吐いていたピッコロに差し入れを持ってきた悟林が笑みを浮かべた。
「やあ、ピッコロさん。悟飯ちゃんのお守りお疲れ様。これ、差し入れ…悟飯ちゃんのお守りは大変でしょ?」
ピッコロに汲んできた美味しい水が入ったペットボトルを差し出すとピッコロも有り難く受け取り、それを飲んだ。
「ふん、今更だな。こいつに手を焼かされるのは…もう何年の付き合いだと思っている」
サイヤ人の襲撃に備えての修行で双子をしごいてからもう20年以上も経っている。
セルゲーム以降から気が抜けて修行をサボリ続けて痛い目に遭う悟飯を何度見ただろうか。
「はは、そりゃあそうだ。ピッコロさんのように根気強くて面倒見のある人じゃないと悟飯の師匠は務まらないからね…普通の人なら絶対に匙投げるだろうし…私もお父さんも何とかしようとしたけどまるで成長しないからほとんど放置してたもん」
「この大馬鹿者の師が他の奴に務まるわけがなかろう」
修行とサボリが極端すぎる悟飯に頭を悩ませていたピッコロ。
勿論悟飯の生き方を全て否定するわけではないが、それでも限度があると思っていた。
正直根気強く面倒見の良いピッコロでなければ悟飯の師匠など務まらないだろう。
「全くもってその通りだよ…亀仙人のお爺ちゃんでも杖を地面に叩き付けて諦めるんじゃないかなぁ?」
「…2人共…せめて本人のいない所で言ってもらえませんか…?」
本人の前でボロクソに言う師匠と姉に悟飯が震えながら怒る。
「事実でしょ?サボったせいで酷い目に遭っても全く全然懲りない学者の癖に学習能力皆無の悟飯ちゃん?」
ブウとの闘いで修行をサボったツケを払う羽目になったにも関わらずに修行をサボっていたので学習能力がないと思われても仕方ない。
「うぐ…っ!で、でも仕事とか勉強も…」
悟飯は何とか言い訳しようとするがそんなことを悟林が許すわけなかった。
「体を動かす暇もなかったわけじゃないでしょ。お前の場合は極端すぎなの…修行したかと思えば全力でサボりに向かうんだもん…あのお父さんですら声かけないってよっぽどなんだからね…」
「パパ格好悪い…」
プラス方向に向かっていたパンの父親を見る目がどんどんマイナス方向にぶっちぎっていく。
「それにしてもパンちゃんもいたんだ。修行に関心を持つとは結構…ピッコロさん、パンちゃんに気功波とかは教えてないだろうね?」
本格的に修行をした当時の自分達より幼いのにピッコロに修行をつけてもらっているのは悟林も感心はしたが、パンに気功波の類
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ