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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第86話 殻を破れ
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はまた一つ成長することが出来ました」
「私も自信の発言を撤回して謝りますわ、申し訳ありませんでした。少なくともアルゼイドは傍流などではないと……ただ貴方を完全に認めたわけではないのでそこは勘違いなさらないように!」
「そ、そうか……私もいい経験になったよ」


 テンションの激しいデュバリィに若干引きながらもラウラはそう答えた。


「これはお礼です」
「この液体は?」
「それは命の霊薬という希少な薬です。飲めば傷の回復を早めてくれます」
「……いただこう」


 ラウラは女性から薬を渡された、一瞬警戒したが毒殺しようとするような相手ではないと思い薬を口にする。


「おおっ、傷が癒えていくぞ!」


 ラウラの体にあった傷がみるみると治っていった。まるで戦闘前のコンディションに戻ったかに思える程の全快だった。


「さあ行きましょうか、他の4人を待たせていますので」
「リィンとフィーは?」
「あの二人も勝ちましたよ、どちらも貴方に負けない素晴らしい戦いぶりでした」
「そうか、良かった……」


 ラウラはリィンとフィーが無事に勝てた事に安堵する。


「あの、もし宜しければあなたの名前を教えていただけないだろうか。相当な武人だと見受けられるが……」
「そうですね、まだ名を名乗っていませんでした」


 女性はそう言うとラウラに自身の名を告げる。


「私の名はアリアンロード、人は私を鋼の聖女と呼びます」

 
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