第169話
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使って威嚇射撃する。
「お前達はすぐに逃げろ。
俺は残りのスキルアウトを無力化する。」
「あ、危ないわよ!
君も一緒に逃げるの!」
「ここで待っていた方が、敵が集まってやりやすい。
さぁ、早く行け。」
「必ず戻ってこいよ!」
上条はそう言って、美鈴を無理矢理連れて行く。
マガジンを交換していると、一足遅れて一方通行がやってきた。
「さっきの様子を見た限りだと、御坂美鈴を無事に連れて行けたらしいな。」
「俺に知り合いが連れて逃げている。
このあと残っているのは残業だが。」
それに応えるように、複数の足音が複数の方向から聞こえてくる。
さっきの銃撃戦を聞きつけて、こちらに向かっているようだ。
それを聞いた一方通行は。
「はっ、面白くなってきたンじゃねェかァ。」
どうやらやる気満々らしい。
麻生も何となく能力は使わず、ここまで来たら拳銃で行くかと思ったところで。
「そう言えばどうして能力を使わないんだ?」
疑問に思った事を聞いた。
「なァに、能力ばっかに頼ったら生きられねェからよォ。
実戦経験を積ンでる訳だ。」
深く聞くつもりはなかったので、その答えを聞いて麻生は納得した。
足音はどんどん近づいている。
彼らによる制圧戦を開始する合図が鳴り響く。
何でも、上条は病院に運ばれたらしい。
麻生が蹴り飛ばした大男はすぐに意識を取り戻して、上条達の後を追った。
上条と大男はぶつかり合い、結果は上条が勝ったのだが、出血が洒落にならないくらい出てたらしく、美鈴が救急車を呼んだ。
「ありがとうね。
ちょっと怖かったけど助けて貰って。」
「礼はいらん。
死なれたら目覚めが悪いから、助けただけだ。」
「またまた照れちゃって。」
「照れてないけどな。
どうして、学園都市に来たんだ?」
「私はね、美琴ちゃんを連れ戻しに来たの。」
すき焼き屋で小萌先生が言っていた、戦争に巻き込まれる恐れのある学園都市に住んでいる子供を親が呼び戻そうとしているあれだ。
美鈴がスキルアウトに襲われたのも、それを快く思わなかった『上』が雇ったなのかもしれないと麻生は思った。
「んでも、もう止めたわ。
どこに居ても危険は同じ。
それなら君達みたいな子が近くにいる、この学園都市に美琴ちゃんを置いておいた方がまだ安心よね。」
「言っておくが、守るつもりはないぞ。」
「でも、危ない目に合ったら助けてくれるんでしょう?」
「まぁ、気分が悪いからな。
助けられる状況なら助けてやるよ。」
凄い上から目線だが、美鈴は特に不愉快だと思わなかった。
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