第八十五話 プラーカ窓外投擲事件
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「あ、ああ、分かった」
ヂシュカの有無を言わさぬ迫力に、ダーボルは首を縦に振り、慌てて部屋から出て行った。
午後になると、プラーカ周辺の貴族領から、応援の兵が駆けつけ、火事は一応の鎮火を見た。
プラーカ蜂起はダーボルの屈力で未然に防がれたが、秩序が戻ったプラーカではゲルマニア皇帝コンラート6世の遺体が発見されてしまった。
同時に皇帝を守る守衛や親衛隊の数人が遺体で見つかり、火事の日、プラーカ城に賊が侵入した事が明るみになった。
残された家臣達は、すぐさま捜査が開始したが、実行犯であるダーボルを始めとするチェック貴族とヂシュカはプラーカを脱出していて、余りの脱出の出際の良さに、その影を掴む事すら不可能だった。
かくして数週間後、ゲルマニア皇帝の死はハルケギニア全土に知れ渡り、その報を聞いた野心家達が動きを見せ始める。
ハルケギニア二大強国の一つ、帝政ゲルマニアの分裂の幕は開けられた。
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