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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
誰かに似てね?
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ら、お父さんの女癖の悪さには反抗的でしたわよ、お兄ちゃんは…」
「女癖って…みんな良い女ばかりだよ!」
「そ、そう言う意味じゃなくてね…」
流石のマリーも疲れてしまい、続く言葉が出てこない。

「そうだよマリー!リュカさんの女の趣味は最高だ!アリアハンに戻って、久しぶりに孤児院へ挨拶しに行ったけど、シスター・ミカエルはやっぱり美人だ!彼女の娘さんも、両親の血を引いてるから、将来絶対美人になるね!」
「へー…お前、何時の間にミカエルさんに会ったの?美人だよねぇ〜……………あれ?今、娘って言った?何それ??」
ウルフの行動の早さに驚きつつも、台詞の端に現れた単語が気になり、ちょっとした好奇心込みで尋ねるリュカ。

「ま、まさか…ウ、ウルフ君、その娘さんて…」
ティミーは祈る様な気持ちで義弟に真偽を尋ねる。
「さぁ…ハッキリとは言いませんでしたが、愛した男性は1人だけみたいでしたし…俺の知る限りでは、シスター・ミカエルは複数の男性とお付き合いできるような性格ではないですからねぇ…」
ウルフの台詞を聞き、一同が一斉にリュカの事を睨む…
「やべ〜…1年以上前の事だから油断していた。そっか…こっちの世界で3人目か…」
周囲の人間程困惑した風もなく、アメリアが用意したお茶を美味しそうに飲むリュカ。

「ウ、ウルフ君…頼むから嘘だと言ってくれ…頼むから、これ以上腹違いの妹が増えた等と言わないでくれ!」
リュカチルドレンの長男であるティミーが、俯き体を震わせてウルフに懇願する。
最早、悪夢でしかないのだ…
本当は心から尊敬したい父親なのに、そのいい加減な生き方が彼から尊敬心を奪い去るのだ!

「リュカさん…ティミーさんがあんな事言ってますが…当事者としてはどうなんですか?」
「あれ!?その言い方からするとお前…嘘吐いただろ!本当はミカエルさんに会ってないだろ!」
全員の視線がウルフへ集まる。
「ちっ…本当はリュカさんを困らせたかったんだけど、必要以上にティミーさんが慌てちゃったよ…ゴメンねティミーさん」

「う、嘘だったんだな!な、何でそんな嘘を吐くんだよ!?」
「俺の憧れていた女性を、いとも簡単に寝取った男に復讐をしたかったんだ!けど、張本人はさほど取り乱さなかったし………上手く復讐出来ないもんだなぁ…」
意外に根に持っていたウルフ…
ティミーは不幸な被害者だった。


「しかし流石はリュカ殿ですな…一挙手一投足において、他人を巻き込む天性の素質!学びたい物ですなぁ…」
「安心なさいラングストン君…貴方はその素質を持ち合わせているわよ。リュカに嫌がらせを出来るのは、貴方ぐらいなもんよ!」
「おぉ、ビアンカ様!お褒め頂き恐縮の極み!」
ビアンカの嫌味を物ともせず、満面の笑みで礼を述べるラングストン。


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