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神々の塔
第二十三話 南洋の神々その九

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「最初はな」
「そやな」
「変幻自在に投げてな」
「攻撃するな」
「こうしてな」
 両手からそれぞれ放った、すると。
 マオイに弧を描いて二つの手裏剣が向かい切り裂いた、手裏剣はその後で彼の手元に戻ってきたが。
 そのうえでだ、彼は今度はこう言った。
「はじめや」
「これがやな」
「そや」
 こう施に話した。
「僕のスタイルや」
「戦のな」
「それやな」
「手裏剣を使ってな」
 そうしてというのだ。
「忍術そしてや」
「刀やな」
「それを使うな」
「ああ、こちらもな」
 やはり神具であるそれをというのだ。
「使ってな」
「戦って」
「そして勝つな」
「そうするわ、自分のペースを崩さへん」
 相手のトリッキーな戦い方に惑わされてというのだ。
「それも大事や、我を保ってな」
「戦うことやな」
「どんな相手でも」
「そういうことや、それでやっていこうな」
「ああ、ほなな」
「今回も自分等のスタイルでいくで」
 羅と施も頷いた、そしてだった。
 一行はマオイの素早くトリッキーな戦い方にまず素早さを上げかつ自分達のスタイルを守って戦っていった。
 そうしてマオイも倒すと彼に笑顔で言われた。
「いやあ負けた負けた」
「負けても悔しそうやないですね」
 シェリルが神霊に応えた。
「何か」
「勝敗は戦の常だからな」
 それでとだ、マオイはシェリルに明るく応えた。
「だからな」
「そやからですか」
「ああ、別にな」
 これといってというのだ。
「悔しがらないさ」
「そうなんですね」
「それよりもな」
 マオイは自分からシェリルに言った。
「あんた達仲いいな」
「そうですか?」
「結構パーティー組んでるとな」
 そうしていると、というのだ。
「仲悪かったりするんだよ」
「その中で」
「あんた達それがなくてな」
 それでというのだ。
「仲いいな」
「そうですか」
「それはいいことだよ」
 パーティーの仲がいいと、というのだ。
「そのことだけでもな」
「ちゃいますか」
「だからな」
 それでというのだ。
「その仲のよさはこれからもな」
「大事にしていくことですか」
「仲悪いより実際にいいさ」
 それはというのだ。
「本当にな」
「まあ確かに」
 それはとだ、リーも頷いた。
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