第八十三話 映画館へその五
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「それで男の人は」
「特にあそこね」
「だから軍隊格闘技だと結構狙うのよ」
マーシャルアーツやコマンドサンボ等でだ。
「目とね」
「あの部分は」
「軍隊だと戦争でね」
「相手を確実に倒すことね」
「そうしないと自分がやられるから」
「ランボーね」
「そう、まさにランボーみたいな」
シルベスタ=スタローン主演のこの映画のというのだ。
「ああしたこともね」
「有り得るのね」
「部隊によるけれどね」
「特殊部隊とかだと」
「そんなケースも有り得るから」
格闘戦に陥る様な事態もというのだ。
「それでよ」
「軍隊だとなのね」
「そうしたところもね」
「狙うのね」
「そこを狙ったら」
それこそというのだ。
「どんな強い人でもね」
「一撃ね」
「最悪死ぬから」
攻撃された際の激痛でだ。
「少なくとも死ぬ程痛くて動き止まるわ」
「襲われてもなのね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「いいわね」
「襲われたら」
「そう、その部分をね」
男のというのだ。
「握って力を入れるか」
「蹴るのね」
「自分を襲う様な相手なら容赦しないでね」
それでというのだ。
「一気にやっていいわよ」
「潰す勢いね」
「本気でね」
まさにそれでというのだ。
「やったらいいのよ」
「そうした時は」
「そう、男の人の弱点はね」
「あそこね」
「このことも覚えておいてね」
「ゴムも用意して」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「攻めるのよ」
「ゴムは絶対ってことね」
「そのことも覚えておいてね」
「攻めるには守りも必要ってこと?」
「その通りよ、じゃあ頑張ってきてね」
姉は妹に送り出す様に言った、そう言われるとこれまでの会話のこともあり富美子も動かずにはいられず。
早速越智に携帯で電話をかけて姉との会話のことは言わずそのうえで言った。
「今度デートしない?」
「デートか」
「そうしない?」
「それで何処に行くんだ」
越智は富美子に場所を尋ねた。
「行くにしても」
「行くの?」
富美子は越智にこのことを確認した。
「幸ちゃん私と」
「行くから誘ってるんだろ」
越智は電話の向こうで無表情で応えた。
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