暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第七十五話 天下茶屋その六

[8]前話 [2]次話
「そうなんです」
「むしろその人が嫌いで?」
「そうかも知れないですね」
「庶民の味方の顔をしてっていうのね」
「そうも思えるんで」
 だからだというのです。
「イオンは嫌いで商店街は百貨店が好きです」
「そうなのね」
「あとスーパーも」
「スーパーはいいの」
「はい、こちらは」
「そうなのね」
「家の近所にもありまして」
 新一君の自宅にというのです、スーパーはおぢばにも幾かあって私も利用しています。
「それでなんです」
「よく行くの?」
「はい、結構」
「そちらは好きなのね」
「オークワとかエーコープとか好きです」
「そうなのね」
「お昼とか買います、コンビニもです」
「好きなの」
「イオンじゃなかったらいいです」
 新一君らしい好き嫌いの激しさが出ました。
「本当に」
「そうなのね」
「それで天下茶屋の商店街もです」
「詳しいのね」
「はい」
 私に笑顔で答えました。
「じゃあひのきしんの後で案内させてもらいますね」
「ええ、しかし新一君嬉しそうね」
「かなり楽しみにしています」
「私を案内してくれるだけでしょ」
「大叔母さん達にも紹介出来ますから」
 私をというのです。
「そうですから」
「それだけでしょ」
「それが滅茶苦茶嬉しいんですよ」
「そうなの」
「じゃあ宜しくお願いします」
「こちらこそね」
 こうお話してでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ