狩猟豹の頭
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とバッカスさんへと迫る。
「オオーン!!」
あまりの不意打ちに完全に警戒を怠っていたトビーさんはそれを食らって地面へと倒れる。それにより彼のタイマーは一時的に停止していた。
「おお、いい炎だな」
そんな彼とは正反対に華麗なステップで炎を開始したのは酔いの鷹の異名を持つ男。その際に手が地面についたことで若干カウントに遅れが出たものの、許容範囲だろう。
『ナツだぁ!!まず仕掛けていったのは妖精の尻尾のナツ・ドラグニル!!』
いきなり盛り上げてくれる彼の行動に観客たちも沸き上がっている。それを聞いて彼は呑気に手を挙げて答えていたが、その後ろから不自然な影が近づいていることに気が付いていない。
「影竜の斬撃!!」
「おわっ!!」
無防備になっていたナツさんにローグさんは躊躇いもなく攻撃を仕掛ける。それによりバランスが崩れかけた彼だったが、なんとか踏み留まっていた。
「やるな、ローグ」
「お前が油断しすぎなだけだ」
序盤は何も動きがないものだと思っていたけど、ナツさんが仕掛けたことにより目まぐるしく展開が動いてくる。そしてそれに便乗して動いた少女が一人。
「ミラさ〜ん!!」
「キャッ!!」
自身も動くべきか迷っていたミラさんだったけど、そんな彼女の背後から近付いたソフィアはミラさんのふくよかなそれを鷲掴みにしている。それを見ていた観客たちはこれまでにない大歓声を送っていた。
「うわぁ、すご〜い」
「このっ・・・」
以前よりもさらに大きくなっているように感じる彼女のそれをまさぐり感嘆の声を漏らしていた少女。そんな彼女に肘打ちを放ったミラさんだったが、ソフィアは咄嗟に彼女の胸から手を離しその腕の上を飛び越える。
「ミラさんすごいです!!カグラさんの次くらいに柔らかいです!!」
「ど・・・どうも」
顔を赤くして胸元を隠しているミラさん。ソフィアの発言に激おこな女性の声が聞こえてきたけど、俺たちは知らないフリをしておこう。あとで大変なことになるのはソフィアなんだし。
「お前痛いんだよ!!」
「おっと」
女性同士のじゃれ合いの最中、ナツさんたちもさらに熱を帯びた戦いをしていた。トビーさんも怒りの反撃を行うが交わされ、バッカスさんとタクトさんも互いに体勢を崩すべく次々に攻撃を繰り出している。
「カッカッカッ!!今の俺は無敵だぁ!!」
そんな中、ナツさんは次々に放たれる攻撃を回避しながらも相手に攻撃を加えダウンを取る無双状態。現時点でいまだに体勢を崩しておらず、タイマーのロスが一切なかった。
「くっ・・・」
「オオーン・・・」
戦略的に勝利を取ろうとしていたはずのローグさんも熱くなっていたのかタイマーに遅れが出ている
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