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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
狩猟豹の頭
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の人物。その男の視線は一人の人物へと注がれていた。

「ん?」

その視線に気が付いたナツは彼の方を見る。ナツの瞳に映るその男はどこか笑っているように見えた。

「あいつ・・・やっぱりどこかで・・・」

















ここは会場が見渡せる観客席。その中でも彼がいるその場所は、いわゆるVIP席と呼ばれる限られた者しか入れないところとなっている。

「いよいよ始まるなぁ」

参加者以外の魔導士がそれぞれの控え場所へと移動していくのを待っている会場。まもなく始まる競技を最前列で見ているその男の笑みは他の者とそれとは一線を引いていた。

「ゴッド大丈夫なのか?こんなことをして」

彼のその後ろから現れた茶色に近い金色の髪をした男。その問いを受けた青年はニヤリと笑みを浮かべる。

「何度だって言ってやる。これは必要悪さ」
「それが本当に大丈夫なのかと聞いておるのだ、オイ」

苛立っている様子の背の低い腰の曲がっている老人。彼らの後ろにいる吸血鬼のような格好の男と木のような姿をしている老人も不安さを隠しきれずにいた。

「まぁ・・・ミスれば大変なことになるだろうな」
「だったら・・・」

スキンヘッドのアゴヒゲを蓄えた男も不安さを隠しきれずにいると、それを赤色の髪の青年は手で制した。

「いざとなれば俺が全ての責任を負ってやる。オメェらは黙って見てろ」

そういったカミューニの目は真剣そのものだった。彼の目に映るのは桜髪の青年と誰よりも背の高い美青年。

「まずはナツとタクトだ。しっかりやれよ」

ニヤリと笑みを浮かべ仮面の男へと視線を向けるカミューニ。その後ろにいる男たちは不安と緊張からか準備された飲み物にも手をつけず、ただ静かに見守ることしかできなかった。


















シリルside

それぞれの控え場所へとやってきた俺たち。それを確認するとチャパティさんがアナウンスを行う。

『準備が整いましたのでこれより大魔闘演武一日目競技パート・生存(サバイバル)を開始します!!』

その言葉と共に上空へと映し出されるタイマー。さらには参加者全員の頭の上にも数字が表示され、銅鑼が叩かれると同時にその両方がカウントダウンを開始する。

「始まった」
「どう動くのかしら」

カナさんとルーシィさんがそう言いながら全員の動きを確認する。ただ、最初は様子見だからなのか、誰にも動きは見られない。

「先手必勝!!」

そう思っていた。ただ、開始わずか数秒で炎を手に纏ったドラゴンが特効を開始する。

「火竜の翼撃!!」

ドラゴンの翼に見立てた炎がすぐそばにいたトビーさん
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